転職エージェントは複数利用が正解？メリットとデメリット・効果的な使い方を徹底解説

転職エージェントはそれぞれ得意分野が異なるため、複数に登録することで多くのメリットが得られます。

ただし、利用するエージェントが増えるほど情報が混乱しやすく、思わぬトラブルが発生するリスクもあります。

この記事では、複数のサービスを併用してスムーズに転職するために、転職エージェントを併用するメリットやデメリット、そして注意点を詳しく解説します。

これから転職エージェントを使い始める方や、すでに複数のサービスを活用している方にも役立つ内容なので、ぜひ参考にしてください。

転職エージェントは掛け持ち可能！

結論からお伝えすると、転職エージェントの掛け持ちは全く問題ありません。

むしろ複数社を同時に活用することで、得意業界や保有求人の違いをカバーしながら、理想的な求人に応募できるようになります。

同時に、複数のキャリアアドバイザーから多角的にアドバイスを受けられるので、志望動機や自己PRのクオリティを高められます。

しかし、利用するサービスが増えると情報管理が難しくなる点に注意が必要です。特に同じ求人に複数のエージェントから重複応募してしまったり、試験日程が重なったりするリスクには十分気をつけましょう。

これらの注意点を押さえれば、情報の管理がスムーズになり、転職活動を効率的に進められます。

次の項目では、転職エージェントを複数利用するメリットとデメリットを詳しく解説します。

転職エージェントを複数利用する4つのメリット

転職エージェントを複数利用する最大のメリットは、転職先の選択肢やサポートの幅が格段に広がることです。

複数社を掛け持ちすれば、希望条件にマッチする企業と出会いやすくなり、内定率が飛躍的に高まります。

ここでは、転職エージェントを複数利用する4つのメリットを詳しく解説します。

転職エージェント複数利用のメリット①幅広い求人情報を収集できる

複数の転職エージェントを利用することで、幅広い求人にアクセスできるようになります。

特に各転職エージェントが持つ「非公開求人」や「独占案件」に制限なくアクセスできるので、レアな求人や高待遇のポジションを狙って応募できます。

結果としてキャリアの選択肢が増え、自分の希望条件と一致する企業に転職しやすくなるのです。

年収アップを狙っている人や、将来のキャリアの可能性を広げたい人は、複数利用が非常に効果的です。

転職エージェント複数利用のメリット②複数のキャリアアドバイザーからのアドバイスが得られる

複数の転職エージェントに登録すれば、それぞれのキャリアアドバイザーから多角的なアドバイスが得られます。

あるアドバイザーは職務経歴書の魅せ方に長けているかもしれませんし、別のアドバイザーは面接対策の専門知識を豊富に持っているかもしれません。

さらに業界や職種の知識量もアドバイザーごとで異なるので、複数社のエージェントに登録することで、新しい自分の強みに気づける可能性が高まります。

転職エージェント複数利用のメリット③キャリアアドバイザーの質を比較できる

転職エージェントで受けられるサポートは、キャリアアドバイザーの能力次第で手厚さが変わります。

なかには自分の業績ばかり優先し、求職者にブラック企業を無理やり紹介する悪質なアドバイザーもいるので気をつけたいところ。

1社にしか登録していないと「このアドバイザーが本当に優秀なのか？」という疑問を拭いきれません。

あらかじめ複数のサービスに登録していれば、それぞれのアドバイザーの対応を同時に比較でき、よりハイレベルな転職サポートが受けられます。

少しでも優秀なキャリアアドバイザーを見つけることで、転職活動がスムーズに進み、理想的な職場に転職しやすくなります。

転職エージェント複数利用のメリット④各社の強みを活かせる

複数の転職エージェントを同時に活用することは、各社の強みを最大限活かす絶好のチャンスです。

もしあなたがITエンジニアなら、IT業界に特化したサービスと、総合型で幅広い業界に対応しているサービスを組み合わせれば、次のような選択肢が生まれます。

このようにIT業界だけにとどまらず、全ての業界でキャリアアップできる転職先が見つかりやすいです。

特徴が異なる複数の転職エージェントに登録すれば、文字通り「道が開ける」といえますよね。

また、各社の選考対策や業界のノウハウを掛け合わせることで、自己PRや志望動機に深みが増します。

結果として、企業とのマッチング制度が高まって内定率アップに期待できます。

転職エージェントを複数併用する2つのデメリット

転職エージェントの複数併用にはメリットがある反面、管理に煩わしさが生まれたり、二重応募のリスクが発生します。

ここでは転職エージェントを併用するデメリットについて、それぞれの対処法も交えながら解説していきます。

転職エージェント複数利用のデメリット①連絡やスケジュール管理が煩雑になる

複数の転職エージェントとやり取りをすると、返信の手間が増えたり、面接日の日程調整に苦慮することがあります。

企業へ応募するタイミングは転職エージェントの担当者ごとに変わります。面接日程がバッティングしたり、連絡が遅れて内定のチャンスを逃したりする恐れがあるのです。

また、複数のエージェントが同時期に書類選考を進めていると、合否の確認にも手間がかかり、状況を正確に把握できないケースも少なくありません。

こうした管理の煩雑さを回避するには、メールのフィルタリング機能やタスク管理ツールを使って、連絡状況や応募企業をひと目で確認できる体制を作ることです。

管理コストの手間を減らすことで、トラブルを未然に防ぎ、スムーズな転職につながります。

転職エージェント複数利用のデメリット②二重応募・重複応募のリスクが生まれる

二重応募（重複応募）とは、異なるサービスを通じて、同じ求人や企業に複数応募してしまうこと。転職エージェントを掛け持ちする人に起こりやすい現象です。

同じ求人に2回以上応募してしまうと、企業側から「応募者の信頼性が低い」と判断される場合があります。

さらに転職エージェント側で企業と調整する手間が生まれるので、手厚いサポートが受けづらくなる可能性が生まれます。

二重応募は求職者にとって「時間が無駄になる」「応募済みかどうか混乱する」といった困惑が生じるうえ、企業側やエージェントとトラブルにつながる場合もあるので要注意。

この二重応募を防ぐには、応募した求人をリスト化して、状況を随時アップデートすることが大切です。

「すでに応募済み」「面接調整中」といった情報を管理するだけで、二重応募のリスクが減って円満な転職につながります。

転職エージェントは2〜3社の併用が最適！

転職エージェントを利用するなら、2〜3社の併用がおすすめです。

その理由は、1社ではカバーしきれない求人情報や選考サポートを補完できるうえ、管理コストを最小限に抑えられるからです。

4社以上になるとやり取りが多すぎて混乱し、アドバイザーとの信頼関係も築きにくくなりがち。肝心な選考対策に集中できなくなるのでおすすめできません。

まずはお試しで複数のサービスに登録して使用感を比較し、最終的には相性の良い2〜3社に絞り込むのが理想です。

おすすめの組み合わせ方法は「総合型＋特化型」

転職エージェントの理想的な組み合わせ方法は、「総合型＋特化型」です。転職先の選択肢が広がり、年収アップ・キャリアアップのチャンスが一気に増えます。

総合型エージェントは、幅広い企業や職種の求人を保有しています。複数の業界を同時に比較・検討しやすいのが強みです。

一方で特化型エージェントは、ITや営業、外資系など、特定の領域に対して深い転職ノウハウと豊富な非公開求人を持っています。

■総合型と特化型エージェントの特徴

項目	総合型転職エージェント	特化型転職エージェント
特徴	幅広い業界や職種の求人を網羅	特定の業界や職種の専門知識を提供
求人の範囲	全業界・職種	特定の業界(IT、医療、金融など)や職種(エンジニア、営業など)に限定
求人数	公開求人・非公開求人ともに多数	総求人数は少なく専門分野の求人が中心
サポートの幅	キャリアチェンジ、未経験職種への挑戦など幅広い支援	特定分野でのキャリアアップや年収交渉に強み
アドバイザーの専門性	幅広い知識を持つが、個別業界の専門性は薄い場合もある	特定業界の深い知識を持ち、的確なアドバイスを提供
利用対象	異業種や未経験業界を目指す人に最適	同業他社でキャリアアップを目指す人に最適
メリット	求人の選択肢が多く、視野を広げられる	業界特化の情報が手に入り、ミスマッチが少ない
デメリット	求人数が多すぎて情報整理が大変な場合がある	特定分野以外の求人情報は少なく選択肢が狭まることも
代表的なエージェント例	doda、リクルートエージェント、マイナビAGENTなど	レバテックキャリア、ビズリーチ、JACリクルートメントなど

実際に総合型＋特化型の組み合わせを採用すると、「総合型で複数業界を視野に入れつつ、特化型で第一志望の業界を掘り下げる」という戦略を立てられます。

同業他社だけにとどまらず、全ての業界で年収アップやキャリアアップのチャンスを広げられるのが、総合型と特化型を組み合わせる最大のメリットです。

【総合型】最低1社は登録したいおすすめ転職エージェント5選

総合型エージェント最大の魅力は「網羅性」です。幅広い求人にアクセスでき、どの業界にも通用する選考サポートが受けられます。

ここでは、総合型エージェントでおすすめの転職サービスを5つ紹介します。

どれも無料で使えるので、気軽に登録してサービスとの相性をチェックしてみてくださいね！

複数登録でおすすめ転職エージェント①doda：業界最大級26万件の求人と手厚いサポート

 

dodaは26万件以上の求人を保有する総合型の転職エージェント。

ほぼ全ての業界・職種の求人をカバーし、応募書類の添削から面接対策、企業とのやり取りまでトータルサポートが受けられます。

専任のキャリアアドバイザーがオンラインでカウンセリングを行い、あなたの強みや希望条件を整理しながら転職活動に取り組めるので、初心者の人も安心です。

職務経歴書や履歴書の書き方では細かな添削サービスが受けられ、面接対策では模擬面接などの実践的なサポートが充実しています。

求人情報から転職サポートまで業界トップクラスの水準を誇るdodaは、転職エージェント選びでまず選択肢に入れたいサービスです。

複数登録でおすすめ転職エージェント②リクルートエージェント：転職支援実績No.1と豊富な非公開求人に魅力

リクルートエージェントは、豊富な求人数と転職実績に強みがある総合型の転職エージェントです。

運営元のリクルートネットワークを活用して、厳重に管理された非公開求人を約40万件保有。大手企業の求人や、高待遇ポジションの案件を大量に取り扱っています。

リクルートエージェントに在籍するキャリアアドバイザーは各業界に精通し、転職のプロとして豊富なサポート実績があります。

応募書類の添削や面接対策はもちろんのこと、企業との日程調整や条件交渉も代行してくれるため、在職中で忙しい方でも効率的に転職活動を進められます。

「自分の市場価値を知りたい」「もっと好条件の求人に応募したい」と考えている人は、転職活動の最初の一歩としてリクルートエージェントを利用する価値が十分にあります。

複数登録でおすすめ転職エージェント③マイナビAGENT：2025年オリコン顧客満足度3年連続No.1！

マイナビAGENTは幅広い業界・職種をカバーする総合型エージェントです。

2025年1月に実施されたオリコン顧客満足度調査では、転職エージェント総合ランキングで3年連続第1位を獲得するなど、利用者から高い評価を得ています。

なかでも20代〜30代の若い世代から人気を集めており、若くして年収アップ・キャリアアップを狙える求人が揃っています。

業界・職種ごとに専任キャリアアドバイザーが在籍しているため、エンジニア領域や営業、管理部門など、それぞれの専門性に根ざした提案やアドバイスを受けられる点も魅力的。

「手厚い転職サービスを受けたい」「自分の強みを活かしてキャリアアップしたい」と考えている転職希望者は、マイナビAGENTが理想的なサービスになるでしょう。

複数登録でおすすめ転職エージェント④アデコ転職：39年の実績で高精度な求人マッチングを実現

アデコ転職は人材業界で39年の実績を持つ転職エージェントです。

長年の運営歴で築いた求人企業とのコネクションを活かして、求職者の希望やニーズに沿って最適な求人紹介をしてくれます。

トップクラスの業界経験を持つアデコ転職なら、他のエージェントでは見つからなかった独占求人にも応募できるでしょう。他社の求人紹介では満足できなかった人にピッタリです。

またアデコ転職は、専門のコンサルタントによるサポート体制にも定評があります。

一人ひとりのスキルやライフスタイルに寄り添って、書類選考から条件交渉までを手厚くフォローしてくれます。

平日夜間の転職相談も対応してくれるので、現職が忙しくて平日に時間を確保できない人も、仕事を続けながら無理なく次の職場を探せます。

企業と太いパイプを持つアデコ転職は、忙しい中で効率的に転職活動を進めたい求職者に最適なサービスといえるでしょう。

複数登録でおすすめ転職エージェント⑤type転職エージェント：転職支援34万人超えの大手サービス

type転職エージェントは、25年以上の運営歴と34万人以上の転職実績を誇るサービスです。

なかでもITエンジニアや営業職、ハイクラスポジションに強みがあり、2万件以上の豊富な求人からキャリアアップが叶う理想の転職先を探せます。

type転職エージェントの専任キャリアアドバイザーは、34万人にのぼる転職成功者の選考データを活かして、応募書類の添削や面接対策など徹底サポートしてくれます。

企業の公式ホームページでは分からない内部情報を掴んでいるので、独自の採用情報や企業文化など、入社後のギャップを減らすための情報提供も万全です。

この徹底したサポート体制により、特にIT領域での転職では利用者の約80％が年収アップを実現しています。

初めての転職からキャリアアップを狙うベテラン層まで、手厚い転職サポートを受けたい人は、type転職エージェントにぜひ登録してみてください。

【特化型】複数登録でおすすめの転職エージェントを年代別・業界別に紹介

特定の年代や業界に特化した転職エージェントを活用すれば、これまでの経歴を活かして年収アップ・キャリアアップが実現しやすいです。

さらに業界専門のサポートを受けられるため、総合型エージェントだけを利用する場合よりも、内定率アップに期待できます。

ここでは、年代や業界ごとにおすすめの転職エージェントを3社ずつご紹介します。

各サービスの詳しい情報は、それぞれの項目に設置する解説記事をご覧ください。

【20代】複数利用でおすすめの転職エージェント

20代におすすめの転職エージェントは以下3社。

どれもバリエーション豊かな求人を保有しているので、経歴や年齢関係なくキャリアを広げるチャンスが多いです。

サービスの詳細や他社との比較をチェックしたい人は、以下の記事をご覧ください。

【30代】複数利用でおすすめの転職エージェント

30代におすすめの転職エージェントは以下3社です。

30代はこれまでのスキルや経験を活かして転職することがカギとなるため、キャリアアップや専門職への転職に強いサービスを選ぶことが重要です。

より詳しい解説や他社との比較は、以下の記事でご覧いただけます。

【40代】複数利用でおすすめの転職エージェント

40代におすすめの転職エージェントは次の3社です。

管理職経験や専門スキルを活かせる求人が多い「ハイクラス転職向けのエージェント」を活用することで、年収アップや理想のポジションへの転職が目指せます。

各社の詳しい情報が知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

【IT・エンジニア】複数利用でおすすめの転職エージェント

ITエンジニアにおすすめの転職エージェントは以下3社。IT業界に特化した求人や、リモートワーク、フレックスタイム制の転職先も豊富です。

総合型の転職エージェントと併用することで、非IT業界でのキャリアパスも見えてきます。

より詳しい解説は以下の記事で紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

【営業職】複数利用でおすすめの転職エージェント

営業職におすすめの転職エージェントは次の3社です。

営業職は即戦力としてのスキルが重視されるため、各業界に精通したエージェントを活用することで、条件に合った企業を効率的に探せます。

より詳しい解説や他社との比較は、以下の記事でご覧いただけます。

【事務職】複数利用でおすすめの転職エージェント

事務職におすすめの転職エージェントは次の3社です。

事務職は人気が高いため、幅広い求人を取り扱うエージェントを選びつつ、未経験歓迎やスキルアップの求人があるエージェントも併用するのがおすすめです。

「他の転職エージェントもチェックしたい」という人は、次の記事をご覧ください。

【看護師】複数利用でおすすめの転職エージェント

看護師におすすめの転職エージェントは以下3社。

年収にこだわりがある人や、働きやすい職場を重視する看護師に最適な求人が揃っています。

より詳しい解説や、他社との比較をチェックしたい人は次の記事をご覧ください。

【税理士】複数利用でおすすめの転職エージェント

税理士におすすめの転職エージェントは次の3社です。

専門知識を活かしたキャリアアップや、高収入を目指す税理士に最適な転職サポートが受けられます。

より詳しい解説や他社との比較は、以下の記事でご覧いただけます。

【薬剤師】複数利用でおすすめの転職エージェント

薬剤師におすすめの転職エージェントは以下3社。

薬剤師として年収アップが狙える求人や、業界専門の転職サポートが受けられるので利用価値が高まります。

薬剤師向けの転職エージェントを詳しく知りたい人は、こちらの記事をチェックしてください。

【フリーター】複数利用でおすすめの転職エージェント

フリーターにおすすめの転職エージェントは次の3社です。

未経験から目指せる職種を豊富に取り揃え、アルバイトの経験を効果的にアピールできる転職サポートが受けられます。

より詳しい解説や他社との比較が知りたい人は、次の記事をご覧ください。

【女性】複数利用でおすすめの転職エージェント

女性におすすめの転職エージェントは次の3社です。

子育てや育児で社会人経験にブランクがある人も、正社員として安定して働ける職場が豊富に揃っています。

女性のキャリアアドバイザーも在籍しているので、将来のキャリアや働き方など、女性ならではの不安にしっかりと寄り添ってくれますよ。

サービスの詳細や他社との比較が知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

転職エージェントの掛け持ちは担当者に伝えるべき？

複数の転職エージェントを利用していることを、各担当者に伝える必要はありません。

もし担当者から尋ねられた場合は、簡潔に理由を説明する程度に留めましょう。

特に競合関係にあるエージェントを同時に利用している場合は、担当者が不快に感じることもあります。その際は「幅広く求人を探している」「異なる業界を比較したい」といった前向きな理由を短く伝えると安心です。

適切なコミュニケーションを心掛けることで、各担当者と転職活動を円満に進められます。複数のエージェントを有効活用して、スムーズな転職活動に繋げてください。

転職エージェントを複数併用する際の注意点

ここでは、転職活動をより安全に、そしてスムーズに進めるためのポイント・注意点を解説します。

特に重複応募や情報錯乱の対策を知っておくことで、早期内定につながりますよ。

転職エージェントを複数併用する際の注意点①同じ企業に重複応募しない

複数のエージェントが同じ企業の求人を扱うことはよくあります。

もしも異なるエージェントから二重に応募してしまうと、「この人は応募状況をきちんと管理できているのか」「本当にうちの会社に転職したいのか」といった企業側の不信感に繋がります。

結果的に書類選考で落とされたり、内定後のミスマッチにつながる可能性があるので、二重応募・重複応募は絶対に避けたいところ。

「転職エージェントを複数併用する2つのデメリット」の項目でお伝えしたように、エクセルやメモ帳を使って応募済みの求人リストを作り、「書類選考中」「面接調整中」など、選考状況を随時更新してトラブル防止に努めましょう。

転職エージェントを複数併用する際の注意点②エージェント間の連携や情報共有を避ける

複数のエージェントを利用していることを、担当者に公言するのはおすすめできません。

なぜなら担当者が「他のエージェントに取られてしまう」と感じて、サポートが手薄になったり、求人を優先的に紹介してもらえなくなる可能性があるからです。

転職エージェントの担当者は、複数人の求職者を同時に受け持っています。そのため、転職意欲が高い人を優先的にサポートする傾向があるのです。

さらに転職エージェントは、企業から受けとる「人材紹介報酬」でサービスを成り立たせているため、必然的に内定を見込める求職者に注力します。

したがって、他の転職エージェントを複数利用していることは控えた方が無難。

もし担当者に聞かれた場合は、「求人を幅広く探している」「別の業界も検討している」と前向きに短く伝えましょう。

転職エージェントを複数併用する際の注意点③希望条件や優先順位を丁寧に伝える

複数のエージェントを併用する場合、各担当者から異なる求人を提案されることも多いです。

せっかく複数のサービスを利用しているので、より精度の高い求人紹介を受けたいですよね。

このような時は、キャリアアドバイザーとの面談でしっかりコミュニケーションをとり、希望条件を正確に、具体的に伝えることが大切です。

自分の希望条件をあいまいに伝えてしまうと、紹介される求人にばらつきが発生し、理想の転職から遠ざかる可能性があります。

1社ずつ丁寧にコミュニケーションを取ることでスムーズに進み、理想の職場へより早く転職することに繋がりますよ！

複数の転職エージェントを上手に使いこなす方法

それぞれの転職エージェントを有効活用するには、求人応募やサポートの重複を避けながら、各社の強みを十分に引き出すことが重要です。

ここでは各サービスを上手に使いこなし、転職成功をスムーズに実現するための方法を4つ紹介します。

複数の転職エージェントを使いこなす方法①進捗状況をリストで管理する

複数のエージェントとやり取りする際、最も困りがちなのが面接日程や応募企業の管理です。

そこで活用したいのが、スプレッドシートやタスク管理ツールで一元管理する方法です。

たとえば「応募企業名」「応募経路（エージェント名）」「選考ステータス」「次の面接予定日」といった項目をまとめておけば、常に最新の状況を把握できます。

また、面接ごとに得られたフィードバック内容も簡潔にメモしておくと、次のステップを効率的に計画できるでしょう。

こうした記録を続けることで、どのエージェントが有益な求人を紹介してくれるか、選考速度が速いかなども見極めやすくなりますよ！

複数の転職エージェントを使いこなす方法②エージェントごとに役割を明確に分ける

総合型エージェントは多彩な業界や職種の求人をカバーし、特化型エージェントは特定の分野に深いパイプを持っています。

自分のキャリアプランや希望条件に合わせて、各エージェントに異なる役割を与えると、理想の転職が実現しやすくなります。

たとえば総合型では幅広い可能性を探りながら、特化型では本命業界における専門性の高い求人を重点的に探す、というような分担が一例です。

さらに、面接対策や書類添削などのサポートにも個性があるため、得意分野を掛け合わせることで質の高いアドバイスを受けやすくなります。

各エージェントを「自分のキャリアを築くチームメンバー」と捉え、それぞれの強みを組み合わせることが、複数利用を成功させるカギといえます。

複数の転職エージェントを使いこなす方法③希望条件を正確に伝える

複数エージェントを併用する際には、各担当者に自分の希望条件を正確に共有することが不可欠です。

たとえば「在宅勤務の可否」「マネジメント経験を活かせるポジション」「英語スキルを活かせる職場」といった具体的な条件を示すことで、ミスマッチのリスクを大幅に減らせます。

条件があいまいなままだと、不要な面接や求人紹介に時間を割くことになり、効率が落ちるだけでなくモチベーションの低下にもつながるでしょう。

転職における明確なゴールを設定することで、各エージェントの提案を比較・検討しやすくなり、あなたにぴったりな内定先を見つけやすくなります。

複数の転職エージェントを使いこなす方法④効率よくコミュニケーションを取る

複数エージェントを利用しているとメールや電話が頻繁に舞い込むため、コミュニケーションを工夫する必要があります。

たとえば「返信する時間帯をあらかじめ決めておき、急を要しない連絡は後でまとめて処理する」といった方法なら、普段の仕事やプライベートを圧迫しにくくなります。

また、「メールを中心にやり取りしたい」などの希望を担当アドバイザーに伝えておけば、不要なストレスや誤解を避けられるのでおすすめです。

各エージェントから提案された求人について、希望に沿っているかどうかのフィードバックを素早く行うと、より正確な求人紹介が受けられます。

こうしてコミュニケーションの質を高めることが、複数利用のメリットを最大化するポイントです。

まとめ〜転職エージェントは2〜3社の併用が最適〜

転職エージェントの複数利用は、幅広い求人情報やサポートを得るうえで大きなメリットがあります。

求人情報をしっかりと管理し、それぞれの担当者と丁寧なコミュニケーションを心がければ、トラブルなくスムーズに内定を目指せますよ。

自分に合ったエージェントを見極めながら、納得のいく転職を実現させましょう！