【例文16個】ITエンジニアの転職理由はどう伝えるべき？NGな回答と正しい伝え方を解説

「なぜ現職を辞めたいのか」「なぜ転職したいのか」は、面接試験で必ず問われます。

特にIT業界はスキルや経験だけでなく、納得できる転職理由を持っているかどうかが企業の評価につながります。

しかし転職理由を本音で話すと、採用担当者に悪印象を与え、内定から遠ざかってしまうでしょう。

今回は、現役のITエンジニアやIT業界への転職を目指す方に向けて、面接で好印象を与える退職理由や具体的な例文を紹介します。

転職活動中の方、転職を考えている方は、この記事で内定につながる転職理由を完璧に覚えましょう！

IT業界・エンジニアの転職理由ランキング

ITエンジニアの多くがどのような理由で転職を決意しているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

厚生労働省のデータによると、エンジニアを含む情報通信業の離職率は12.4％。他業種と比較すると、やや高い傾向があります。

産業分類	離職率（％）
産業計	12.1
鉱業，採石業，砂利採取業	9.3
建設業	10.3
製造業	8.7
電気・ガス・熱供給・水道業	7.4
情報通信業	12.4
運輸業，郵便業	9.4
卸売業，小売業	11.4
金融業，保険業	10.6
不動産業，物品賃貸業	13.4
学術研究，専門・技術サービス業	11
宿泊業，飲食サービス業	18.2
生活関連サービス業，娯楽業	20.8
教育，学習支援業	9.5
医療，福祉	13.3
複合サービス事業	6.8

（出典元ページ：厚生労働省「令和５年雇用動向調査結果の概況 -産業別入職率・離職率」）

具体的な転職理由は、職場の人間関係や収入の不満、労働時間・休日などの条件が上位でした。

理由	男性	女性
仕事の内容に興味を持てなかった	7.4	5.0
能力･個性･資格を生かせなかった	5.1	5.4
職場の人間関係が好ましくなかった	9.1	13.0
会社の将来が不安だった	5.2	4.6
給料等収入が少なかった	8.2	7.1
労働時間、休日等の労働条件が悪かった	8.1	11.1
結婚	0.3	1.6
出産・育児	0.3	1.6
介護・看護	0.5	1.2
その他の個人的理由	17.3	25.1
定年・契約期間の満了	16.9	9.8
会社都合	5.8	5.3
その他の理由（出向等を含む）	14.0	6.9

（出典元ページ：厚生労働省「 表5 転職入職者が前職を辞めた理由別割合」）

IT業界は成長分野である一方で、長時間労働や評価制度の不透明さなど、職場環境に悩む声も少なくありません。

また「仕事内容への興味の欠如」や「スキルが活かせない」といったミスマッチも見受けられることから、ITエンジニアの転職理由は単なる不満ではなく、キャリアや働き方を見直す契機となっていることが分かります。

面接で転職理由を素直に伝えるのはNG

「転職理由は正直に伝えるべき」と考える方もいるかもしれませんが、面接において素直すぎる転職理由は逆効果です。

たとえば「職場の人間関係が悪かった」と伝えれば、面接官は「うちの社員とも円満な人間関係が築けない可能性がある」と考えるでしょう。

「給与に不満があった」など収入面の不満は、自分の市場価値を正確に把握している、転職上級者向けの理由です。

事実を偽る必要はありませんが、伝え方には工夫が必要。素直な転職理由を「前向きな動機」に変換することで、企業から評価される転職理由に仕上がります。

ITエンジニアの内定につながる転職理由のポイント

ここでは、ITエンジニアが転職で内定を獲得するために、転職理由で押さえておきたいポイントを3つ紹介します。

ITエンジニア転職理由のポイント①キャリアアップの意欲を軸にする

転職理由で好印象を与えるためには、「キャリアアップのため」という前向きな意図を明確にすることが大切です。

たとえば「上流工程に携わる機会が少ないため、より裁量のある環境で働きたい」といった理由であれば、スキル志向や成長意欲の高さが伝わります。

企業側も「自社で活躍してくれそうか」という視点で人選しているため、転職者自身が「次の職場でどう貢献したいか」に焦点をあてて話すことが重要です。

抽象的な言葉で終わらず、「なぜキャリアアップしたいのか」「どのような業務で経験を積みたいのか」といった具体性を持たせると、説得力が格段に高まります。

ITエンジニア転職理由のポイント②スキルや専門性をアピールする

ITエンジニアの転職は、どのような技術や知識を持ち、現場にどう活かせるかが評価軸になります。

したがって「〇〇の資格を持っていたが、現職ではスキルを十分に活かせる機会がなかった」という切り口は非常に有効です。

「今後は〇〇で専門性を深めたい」という入社後の目標まで語れば、実務経験不足でも、企業は即戦力として期待します。

スキルや専門性をアピールするときには、大前提として、企業とスキルマッチしている必要があります。

AWSの構築・設計ができるエンジニアを募集している企業なら、「AWS◯冠達成」「クラウド領域の専門性を高めたい」と訴求しましょう。

ITエンジニア転職理由のポイント③将来ビジョンとの整合性を持たせる

「将来どうなりたいか」が明らかな転職理由は、面接官も採用の判断を下しやすいです。

企業は長期的に働いてくれる人材を求めているため、「3年後にはテックリードとしてチームを牽引したい」「いずれはフルスタックエンジニアとして幅広く活躍したい」といったビジョンを語ることは効果的です。

目標を達成するための転職であることを伝えることで、モチベーションの高さと、前向きな姿勢をアピールできます。

このとき、企業が求めるスキルや人材に沿って将来像を語ると、「この人を採用すれば弊社の課題を解決してくれる」と評価してもらえます。

【IT経験者向け】転職理由で好印象を与える伝え方と例文

ここでは、よくある転職理由が好印象に変わる伝え方と例文をご紹介します。

職場の人間関係が理由で転職したい場合

人間関係がストレスで転職したいときには、「チームで協力しながら成果を出す環境で働きたい」といった前向きな転職理由に言い換えるのがポイントです。

感情論に偏らず、仕事への姿勢や価値観を軸に伝えることで、ネガティブな印象を避けられます。

労働時間・休日など働き方に不満がある場合

「残業が多すぎた」「休日が少なかった」など、働き方に対する不満の場合は、「働き方を見直して長く働ける企業に転職したい」という前向きな理由に置き換えることが重要です。

「ワークライフバランスを整えたい」だけでなく、「どのようにスキルや成果を高めたいか」まで伝えれば、計画的な転職であることが伝わります。

仕事内容が合わなかった・興味を持てなかった場合

「思っていた業務と違った」「やりたいことができなかった」など仕事内容の不満は、「現職で自分の適性や関心が明らかになった」という心情を伝えるのがポイントです。

「新しい分野に挑戦したい」「より専門性を高めたい」といった意欲を加えることで、前向きな転職理由に仕上がります。

雇用が不安定・契約期間満了が理由の場合

契約社員や派遣社員の「契約満了のタイミングで転職する」や、「将来が不安定だから正社員を目指す」といった転職理由は至って正当です。

しかし素直に伝えてしまうと、「とりあえず正社員になりたいだけ」という印象を与えかねません。

「長期的にキャリアを築きたい」「〇〇で成果を挙げたので、より裁量権を持って働きたい」といった転職理由を補足することで、責任感があることや、主体的に働く意思が伝わります。

キャリアアップ・将来に不安を感じた場合

業績不振で今の会社で長く働く未来が見えなくなった方には、「技術者としてもっと挑戦したい」「裁量権のあるポジションで主体的に働きたい」といった成長意欲を示すことで、企業から評価される退職理由になります。

【IT未経験者向け】内定につながる転職理由の伝え方と例文

未経験からエンジニアを目指している方は、「なぜエンジニアなのか」「どれだけ真剣か」が伝わる転職理由が必要です。

ここでは、企業に評価される転職理由を年代別に紹介します。

20代：将来性・成長意欲アピールする

20代でIT業界に未経験から挑戦する場合、エンジニアとしての将来性・ポテンシャルを示すことが重要です。

企業は20代の未経験者に対して「転職後の3年は教育期間」と捉えています。

あなたのプログラミング適性と、エンジニアとしての伸びしろを転職理由で示せれば、企業は「1〜2年目で会社の利益に貢献してくれる可能性がある」と判断し、採用に踏み切りやすくなります。

30代：目的意識と行動で説得力をもたせる

30代で未経験からエンジニアを目指す場合は、「なぜエンジニアを志すのか」「エンジニアになって何をしたいのか」といった明確な目的を伝えることが大切です。

企業によっては、社会人経験のある30代を、将来的なプロジェクトマネージャー候補として採用するケースもあります。

キャリアの目標や、入社に向けてどんな準備をしてきたかを具体的に説明できると高評価です。

また、前職で培ったスキルや経験がIT業界でもどう活かせるかを伝えられると、「未経験でもすぐに戦力になりそう」と評価されます。

40代：成長産業への挑戦意欲を示す

40代の転職では、企業側はプレイヤーより「管理職」としての採用を想定しているケースが多いです。

特に非IT業界で経験豊富な40代は、DX化プロジェクトを持つ企業や、「医療×IT」「不動産×IT」などのX-Tech企業のマネージャーポジションとして評価されます。

年齢や経験のギャップをどう埋めるかが採用ポイントになるため、「成長産業に飛び込みたい」「これまでの経験を活かして社会に貢献したい」といった意欲を伝えると好印象です。

転職理由が不安ならIT特化型エージェントを活用しよう

転職理由について考えると、「自分にはどんな転職理由がふさわしいか」「どこまで話すべきか」と迷う方が多いのではないでしょうか。

特に転職理由を伝えるときには、企業側の採用ニーズを把握し、整合性のある内容に仕上げなければ、企業の評価も高まりづらいです。

転職理由で何日も悩んでしまう前に、一度転職エージェントを活用してキャリア面談を受けるのがおすすめです。

転職エージェントには、特定の業界に精通したプロのキャリアアドバイザーが在籍するだけでなく、企業側の採用事情も掴んでいる特徴があります。

手厚い転職サポートがもらえるIT特化型エージェント3選！

ITエンジニアへの転職に特化したおすすめの転職エージェントは次の3社です。

どれも完全無料で使えるため、気軽に登録して転職活動をスムーズに進めましょう。

＼エンジニアの転職ならこの3社！／ IT特化型エージェント3選
転職エージェント名	おすすめな人	サービス特徴	詳細
①Geekly	年収を 上げたい	年収アップ率81％！	詳細
②ワークポート	地方の 転職希望	全国47都道府県展開！	詳細
③レバテックキャリア	キャリア アップ	年収600万求人88％！	詳細

IT特化型おすすめ転職エージェント①Geekly（ギークリー）

Geeklyのおすすめポイント⑴圧倒的な求人紹介数で理想の職場が見つかる！

GeeklyはITエンジニア専門の転職支援サービスです。

Geekly最大の魅力は、紹介可能な求人数が非常に多い点にあります。

多くても10〜20社の求人を紹介するエージェントが一般的ですが、Geeklyでは求職者1人あたり56社の求人を紹介できます。

一般的なエージェントより倍以上の選択肢が生まれるため、Geeklyに登録するだけで理想の職場に出会える可能性が高いです。

大手企業から急成長中のベンチャーまで、約3万件もの求人を保有しているため、希望条件や技術スタックに応じて転職先を選べます。

※2024年2月時点(エンジニア職の場合)

Geeklyのおすすめポイント⑵年収アップ率81％！収入を上げたいなら登録必須

Geeklyは年収アップを重視したい方にもおすすめです。

実際にGeeklyでは、2024年2月時点で利用者の81%が年収アップを実現しており、転職による平均年収アップ額は約80万円と高い水準です。

保有する求人の約8割が年収600万円以上という背景もあり、Geeklyでは年収アップが実現しやすい環境が整っています。

収入面が不安で転職したい方は、年収アップが叶うGeeklyの登録は必須といえます。

Geeklyのおすすめポイント⑶平均1ヶ月で内定！スピード重視の方にも最適

Geeklyにおける登録から内定までの平均期間は、約1ヶ月と非常にスピーディーです。

専任のキャリアアドバイザーが日程調整、書類添削、面接対策まで一貫してサポートしてくれるため、仕事が忙しい方でも、短期間で転職成功を実現できます。

「転職したいけど活動する時間が取れない」「現職が忙しすぎて面接準備が進まない」と悩む方には、短期集中型で内定を獲得するGeeklyとの相性が抜群です。

※2024年2月時点(エンジニア職の場合)

IT特化型おすすめ転職エージェント②ワークポート

ワークポートのおすすめポイント⑴企業の内情まで把握！選考対策の精度◎

ワークポートは、20年以上の実績を持つ老舗の転職エージェントです。

なかでもIT業界・エンジニア転職の支援実績が豊富で専門ノウハウを蓄積しています。

ワークポートの魅力は、企業の採用事情に沿った面接対策です。

求人票には載っていない企業文化や評価基準など、現場の“生きた情報”を共有してもらえるため、より戦略的な選考対策が可能になります。

また専門のキャリアアドバイザーが、マンツーマンで選考書類の添削や模擬面接に対応してくれるので、転職が初めての方でも安心です。

ワークポートのおすすめポイント⑵全国対応で対面型サポートが受けられる！

ワークポートのもう一つの魅力は、全国47都道府県に拠点を持っており、地方在住者でも対面で転職相談が受けられる点です。

「直接会って相談したい」「担当者には寄り添ってサポートしてほしい」と感じる方には、オンライン型のエージェントよりワークポートの対面サポートが効果的。

地方の求人に強い特徴から、UターンやIターン転職を考えている方も、理想の転職が実現しやすいです。

対面サポートがあり、地元の企業でエンジニアとして働きたい方には、ワークポートが最適なエージェントになります。

ワークポートのおすすめポイント⑶11万件超の求人で選べる転職先

ワークポートは常時11万件を超える求人を保有しており、他のエージェントを圧倒しています。

大手企業はもちろん、ベンチャー企業や地方の優良企業まで幅広い求人が揃っているため、希望条件に一致する企業が見つかりやすいです。

さらに、登録者限定の「非公開求人」も豊富に用意されており、競争率が低いタイミングで選考を受けられるチャンスもあります。

応募の際には、量を重視するか質を重視するか、自分のスタイルで転職活動を進められる魅力があります。

IT特化型おすすめ転職エージェント③レバテックキャリア

レバテックキャリアのおすすめポイント⑴IT業界専門の転職支援でキャリアアップが確実

レバテックキャリアは、エンジニア求人が約8割を占めるIT専門の転職エージェントです。

キャリアアドバイザーの中には、エンジニア経験者も多く在籍しており、技術的な知識や最新トレンドに基づいた実践的なアドバイスが受けられます。

「今のスキルで通用するのか？」「どんなキャリアパスが描けるのか？」といったリアルな不安に対して具体的な提案がもらえるので、IT業界での転職が初めての方でも安心です。

実際の業務内容や開発体制など、求人票だけではわからない詳細情報も共有してもらえるため、納得感のある転職活動を実現できます。

レバテックキャリアのおすすめポイント⑵求人の88％が年収600万以上！高年収が狙える

レバテックキャリアは、取り扱う求人の約88％は年収600万円以上であり、年収アップに強い魅力があります。

特に若手〜中堅層のエンジニア求人が揃っているため、今までの経験を活かしてワンランク上のキャリアを築けます。

また、求人の7割が要件定義や設計といった上流工程に関わる案件で構成されているため、「下流工程から抜け出したい」「キャリアアップしたい」という方にも絶好の環境です。

エンジニア求人以外にも、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーなどの高年収求人が揃っています。

レバテックキャリアのおすすめポイント⑶初回提案で内定率90％！求人紹介に定評◎

レバテックキャリアは、年間7,000回以上の企業訪問を実施し、企業ごとの採用方針や現場ニーズを把握しています。

その情報量の多さとマッチング精度の高さにより、初回の求人提案での内定率は驚異の90％を超えています。

特に20代の若手エンジニアからの評価が高く、SESや事務職から大手SIer、自社開発企業へ転職する事例も多数あります。

「どの企業が自分に合っているのか分からない」という方でも、レバテックなら初回面談を経て、理想的な転職先がすぐに見つかるでしょう。

まとめ〜転職理由ひとつで内定に近づける〜

この記事では、IT業界における転職理由や面接時の伝え方、例文を紹介しました。

面接において、転職理由は採用担当者が「この人と働きたい」と思えるかどうかの重要な判断材料です。

まずは自己分析で現職の悩みや将来のキャリア像を明らかにして、前向きな気持ちが伝わるように転職理由を考えると、あなたの気持ちが企業にきっと伝わるはずですよ。

ポジティブな言い回しが思いつかなかったり、具体的な転職先が分からない方は、転職エージェントに登録し、プロのキャリアアドバイザーにサポートしてもらいましょう！

＼エンジニアの転職ならこの3社！／ IT特化型エージェント3選
転職エージェント名	おすすめな人	サービス特徴	詳細
①Geekly	年収を 上げたい	年収アップ率81％！	詳細
②ワークポート	地方の 転職希望	全国47都道府県展開！	詳細
③レバテックキャリア	キャリア アップ	年収600万求人88％！	詳細