「派遣社員でもクレジットカードって作れるのかな…」
「派遣社員だとクレジットカードの審査は厳しそう…」
などなど、派遣社員がクレジットカードを作ることについて、こうお考えの方もいますよね。
ですが結論をいうと、派遣社員でもクレジットカードを作れます!
「派遣社員=クレジットカードを作れない」なんてことはないんです。
今回は、そんな派遣社員がクレジットカード事情について、専門家監修のもとで徹底解説していきます。
この記事の監修者
金井 優子(かない ゆうこ)氏
[略歴]
兵庫県出身、藤沢市在住。
新しい分野への挑戦が好きで、CA、フリーアナウンサーを経てFPに。現在は年子男子の育児をしながら、FPとして活動している。
出産後の家計管理に奮闘した経験から、子育て世代に寄り添うFPを目指している。
[所有資格]
・日本FP協会 AFP認定者
・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
・証券外務員一種
・日商簿記検定3級
[所属]
FPサテライト株式会社
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“派遣社員だから”といって審査に落ちることはない!
まず安心してほしいのが「派遣社員だから」といってクレジットカードの審査に落ちることはない点です。
もちろん、契約社員の場合も同じです。
クレジットカードを持てるかどうかは審査で決まる
クレジットカードは、利用・発行の際に審査がおこなわれます。
カードローンや住宅ローンなどでも同様で、金融系のサービスを利用するときは一定のチェックをはさみます。
収入や勤務先の事情など、さまざまな項目で総合的にチェックされるんです。
次章では、そんなクレジットカードの審査に通るためのコツを解説しますよ!
派遣社員がクレジットカードの審査に通るためのポイントは?【4つある】
一般的にカード会社は”安定した収入が継続的に入る人”に向けてクレジットカードを作りたいと考えています。
派遣社員の場合は「働ける期間が決まっている雇用形態」なため、正社員と比較するとどうしても不利になるのは避けられません。
そんな派遣社員でも以下4つのコツを押さえておくと、クレジットカードの審査を突破する確率が上がるかもしれません。
<派遣社員がクレジットカードの審査に通るためのコツ>
- 勤続年数が1年を過ぎてから申し込みをする
- キャッシング枠を”0円”にしておく
- ステータスの高いカードは避ける
- 複数社のカードに申し込まない
一つずつ見ていきましょう!
①勤続年数が1年を過ぎてから申し込みをする
審査の上で勤続年数は重要な指標であり、勤続年数が長いほど「安定した収入が見込めて、この人は返済能力が高そうだな」と判断してくれます。
反対に勤続年数が短いと「安定した収入が見込めない、返済能力に問題がありそうだな…」とみなされる可能性があります。
多くのカード会社では申し込み要件に勤続年数についての明示はありません。ですが「勤続年数1年」を一つの目安としている場合もあるようです。
申し込みは、勤続年数が1年を経過してからの方が安心ですね!
②キャッシング枠を”0円”にしておく
クレジットカードの申し込みの際にキャッシング金額を任意で指定できるのですが、審査では以下のいずれかの条件に該当するとき「収入証明書類」が必要です。
- キャッシング希望額が50万円を越えるとき
- キャッシング希望額と他社からの借り入れ金額が合計100万円を越えるとき
キャッシング枠を希望することで書類の用意に時間を取られ、さらにカード会社の確認事項が増え、審査にも時間がかかってしまいます。
キャッシング枠はあとから設定することも可能です。今すぐキャッシングを使う予定がない場合は、無理に希望額を決めずに「0円」にしておくといいですね。
ただし、キャッシング枠を0円に設定すると「急な出費があってもお金を借りることができない」「次にキャッシング枠を設定するときに再度審査が必要」などのデメリットもあるので注意しておきましょう。
③ステータスの高いカードは避ける
本来ステータスとは「社会的な地位」という意味を表しますが、クレジットカードにおけるステータスとはカンタンに言うと「格付け」を指します。
ステータスの高いカードは、利用限度額や付帯サービスが優遇されている分、入会審査が厳しく年会費も高くなります。
反対に、ステータスの低い一般的なカードはそのような優遇がない分、高ステータスカードに比べると審査のハードルが下がり年会費も安い傾向があります。
審査に通る確率を上げるなら、ステータスの高いカードは避けた方がいいでしょう。
まずはステータスの低い年会費無料の一般カードから検討してみてはどうでしょうか!
④複数社のカードに申し込まない
クレジットカードをたくさん持ちたい方もいますが、審査に通る確率を上げたいのであれば、初めはやめておいた方がいいかもしれません。
なぜならクレジットカードの入会審査では、信用情報機関を利用して他のクレジットカードの利用状況をチェックされるからです。
もし複数のクレジットカードに申し込んだけれど審査に落ちてしまった場合、その情報も信用情報を確認すればわかってしまいます。
他のカード会社で審査落ちした=信用度が低いとみなされ、審査に悪影響を与える恐れがあるんです。
たくさんのカードを申し込む前に、まずは自分の信用度を向上させるよう努めましょう。
派遣社員で審査に通らない例を紹介【3つある】
派遣社員だってもちろんクレジットカードを作れますが、審査に通らず作れなかった実例もあります。
具体的には以下の3つです。
- クレジットカードの支払い遅延・滞納が多い
- 勤務実績が”0″で無職期間が長い
- 虚偽申告をする
1つずつ見ていきましょう!
①クレジットカードの支払い遅延・滞納が多い
クレジットカードの審査には順序があり、それに従って審査されています。
審査では、これまでのクレジットカードの支払い状況や滞納状況ももちろん判断材料となっており、信用情報機関を利用して確認が行われます。
カード会社は様々な情報を総合的に判断して審査可否を決定するため、どれくらいの遅延や滞納なら大丈夫なのか個人では判断できません。
日頃から遅延や滞納をしないよう気を配っておきましょう。
②勤務実績が”0″で無職期間が長い
勤務実績が0で無職期間が長くても、例えば主婦(主夫)で配偶者に安定した収入があるときや、学生で両親に養ってもらっているときなどはクレジットカードを作ることができます。
一方で、独身で長く無職・フリーターの状態が続いていて派遣会社に登録したものの勤務実績がほぼ0といった場合は、安定した収入が見込めず信用度も低いことから審査に通る可能性は低くなるでしょう。
③虚偽申告をする
「これくらいならバレないだろう」と軽い気持ちで嘘の申告をして申し込んでしまうと、後々大変なことになります。
虚偽の申告は、審査段階で必ずバレてしまいます。
虚偽申告が発覚するともちろん審査には通りません。申し込みの際は必ず本当のことを記載しましょう!
信用情報にはこれまでの取引履歴だけではなく、本人を識別する情報として氏名・住所・生年月日・勤務先名や公的資料番号なども記録されています。よって虚偽の申告をしてもすぐにわかってしまうのです。大きな代償を支払うことのないよう気をつけてください。
勤務先名は”派遣会社”と”派遣先企業”のどちらを記入する?
派遣社員の場合、クレジットカードの申し込みフォームに記載されている「勤務先名」の項目には「派遣会社(派遣元)の名前」を記入しましょう。
記入した勤務先に契約者本人が勤めている事実を確認するための「在籍確認」では、派遣会社に連絡が入ることになります。
もしうっかり派遣先企業の名前を書いてしまうと、在籍確認ができず「虚偽申告」とみなされるリスクがあります。
なぜかというと、申込書に記入した時点と派遣先がかわってしまい在籍確認が取れないと「この申込者はウソの勤務先を記入したのでは…?」と判断される可能性があるからです。
「派遣元と派遣先企業の両方を書いてください」と指示があった場合はそれに従ってください!
派遣社員のクレジットカードに関するよくある質問
ここでは、派遣社員のクレジットカードに関するよくある質問についてまとめます。
カード入会申込書で「従業員数」は何の数字を書けばいいですか?
クレジットカードの入会の際、従業員数は「派遣先の従業員数」を記入しましょう。
間違って派遣元(派遣会社)の従業員数を書かないよう注意してくださいね。
派遣バイトでもクレジットカードは作れますか?
派遣バイトや日雇い派遣の方の場合、クレジットカードが作れなくないですが、難しいです。
いずれも収入の継続性・安定性の観点から、派遣社員、契約社員、パート・アルバイトの方よりも属性が低いからです。
また日雇い派遣だと給料は手渡しのこともあり、収入証明書の提出ができないこともあります。
まったく通らないわけではないですが、あまり期待はできません…。
まとめ~派遣社員だってクレジットカードを使える!~
ここまで派遣社員のクレジットカードの審査事情について深掘りしてきました。
最後に今回の内容をカンタンにまとめます。
派遣社員がクレジットカードに審査に通るためのコツ4つ
- 勤続年数が1年を過ぎてから申し込みをする
- キャッシング枠を”0円”にしておく
- ステータスの高いカードは避ける
- 複数社のカードに申し込まない
派遣社員で審査に通らない例3つ
- クレジットカードの支払い遅延・滞納が多い
- 勤務実績が”0″で無職期間が長い
- 虚偽申告をする
申し込みの「勤務先名」には「派遣元(派遣会社名)」を記入する
派遣社員でもクレジットカードを作れますので、今回ご紹介した4つのコツを押さえておきましょう!
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