20代の転職理由ランキングTOP5！面接官に好印象を与える6つのコツも解説

20代で後ろめたい理由で退職し、転職時の面接でどう受け答えするか迷っている方は多いでしょう。

後ろめたい理由を直接伝えると、マイナス印象を与えて面接に落ちる可能性があります。

しかし前職を辞めた理由を糧に、入社後に意欲的に働ける気持ちをうまく伝えられると、面接官から高く評価されやすいです。

本記事では厚生労働省が発表した「令和5年雇用動向調査結果」をもとに、男性・女性別に分けて20代がどんな理由で転職するのかを紹介します。

面接官に好印象を与えるコツや20代向けの転職理由に対する答え方の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

20代で転職を検討している方向けに、おすすめの転職エージェントも紹介しているので、気になる方はチェックしましょう。

おすすめの転職エージェント3社をチェックしてみる➤➤➤

20代男性が転職しやすい理由ランキングTOP5

まずは20代男性が転職しやすい理由のTOP5を紹介します。

20代男性の場合は、仕事で得られる収入に関わる理由で転職を考える方が多いです。

ただし単に収入を意識している方もいれば、スキルアップを意識している方もおり、男性の場合は転職理由の割合は均等に分かれています。

1つずつ確認しましょう。

1位：給料・収入の少なさ

20代男性が転職しやすい理由の第1位は、「給料・収入の少なさ」です。

男性は女性以上に、「収入＝社会的地位の高さ」を意識させられる場面が多いです。

高いスキルがあると、20代でも年収1,000万円を超える人もいます。

周りの年収の高い知人を見て焦りを感じ、昇給の見込みが薄いと判断して転職する方が多数見られます。

2位：労働条件の悪さ

20代男性が転職しやすい理由の第2位は、「労働条件の悪さ」です。

肉体労働を軸とする職場は男性が多く、法定労働時間を超える長時間労働が根付いている傾向にあります。

また長時間労働しているにも関わらず、収入に十分に反映されない現場も多いです。

男性は収入の高さと連動して、労働条件の悪さが転職理由に挙げられやすいです。

3位：仕事に対する興味関心

20代男性が転職しやすい理由の第3位は、「仕事に対する興味関心」です。

20代前半のうちはやりたいことが漠然としたまま働き始める方が多いです。

しかし、20代後半になるとやりたいことが明確になり始め、新しい道を選びたいと考えて辞める方が増え始めます。

男性の場合はやりたいことに収入の高さも関連してくるため、仕事に対する興味関心が転職理由になりやすいです。

4位：スキル・経験不足

20代男性が転職しやすい理由の第4位は、「スキル・経験不足」です。

近年では終身雇用が崩壊しつつあり、スキル・経験を重視した転職が増加しています。

周囲がスキル・経験を重視して転職をし始めると、自分も仕事でのスキル・経験を気にするようになります。

新卒の権利を活かして背伸びをして転職した人だと、スキル・経験不足で業務についていけないことを感じやすいです。

男性だと収入を気にして身の丈に合わない転職をする方もいるため、仕事にストレスを感じて辞める方も増えつつあります。

5位：職場の人間関係

20代男性が転職しやすい理由の第5位は、「職場の人間関係」です。

20代は大きく社会が変化する時代の日本で成長してきた世代で、従来までなかった価値観を持つ方が多いです。

男性の場合だと、効率を重視した合理性の高い考え方が会社の方針と合わず、転職を検討する方が増えています。

20代女性が転職しやすい理由ランキングTOP5

次に20代女性が転職しやすい理由のTOP5を紹介します。

ライフステージが変わっても働く女性が増えつつありますが、家庭を重視する女性もまだ多いです。

しかし仕事と家庭の両立が難しく、人手不足がきっかけで周囲からの理解が得られず、人間関係の問題を抱えやすい背景もあります。

20代女性の場合は男性ほど転職理由がまばらに分散しておらず、プライベートを重視する目的で転職を検討する方が多いです。

1つずつ確認しましょう。

1位：労働条件の悪さ

20代女性が転職しやすい理由の第1位は、「労働条件の悪さ」です。

20代女性は産休や育休を取りたいと考える方が多く、男性以上に働きやすさを重視しています。

子育て支援の強化を意識し、産休・育休が取りやすく、復職しやすい環境を整えている企業も増えています。

しかし諸外国と比べると日本の子育て支援の体制は不十分で、労働条件の悪さで転職する20代女性が多いです。

2位：職場の人間関係

20代女性が転職しやすい理由の第2位は、「職場の人間関係」です。

女性は男性よりも感情的な考え方をしており、仕事の業績や子育てなどの問題で人間関係が悪化しやすい傾向があります。

また従来までの考え方が根付いた企業だと、上司からセクハラを受ける場合も多いです。

男性よりも幅広い要因で社員同士のトラブルが発生しやすいため、20代女性は職場の人間関係で転職しやすいです。

3位：給料・収入の少なさ

20代女性が転職しやすい理由の第3位は、「給料・収入の少なさ」です。

結婚する場合でも共働きを選ぶ世帯が増えており、20代女性でも給料・収入の少なさを理由に転職する方がいます。

また単に現在の収入が少ないだけでなく、昇給の見込みがないと判断して転職するも増えつつあります。

4位：仕事に対する興味関心

20代女性が転職しやすい理由の第4位は、「仕事に対する興味関心」です。

男性だけでなく女性も、20代後半になるとやりたいことが見え始めて、転職を考える方が多いです。

ただし女性は、男性ほど仕事の興味関心が収入に紐づいているケースが少ないです。

感情的に考えて、純粋に自分の好きなことを仕事にしたいと考える傾向が見られます。

5位：会社の将来に対する不安

20代女性が転職しやすい理由の第5位は、「会社の将来に対する不安」です。

20代前半の頃から女性は、結婚・子育てを意識して復職しやすい職場選びをする方が多いです。

しかし先ほど触れた通り、日本の子育て支援の体制はまだ不十分な状態で、働きやすさの観点で会社の将来性に不安を抱えている傾向が見られます。

またコロナ禍以降にテレワークが普及し、働きやすさを重視した職場選びがしやすくなったため、以前よりも容易に転職を選ぶ方が増加しています。

20代の転職理由の変化

20代男性・女性の転職理由のランキングを踏まえると、20代の転職理由には2つの変化が見られます。

まずワークライフバランスを重視する傾向が見られます。

従来ほど組織の成長を意識する方は少なく、自分らしさを重視する考え方が普及しています。

女性だと子育てを意識する方もいますが、男女関わらず高い収入を得るよりプライベートを重視する方が増えました。

一方でアグレッシブに年収を上げようと行動する20代もまだ多いです。

年収を上げる意識は変わりませんが、従来までとは違って個人のスキルアップによる年収アップを狙う動きに変化しています。

20代全体で見ると、格差社会を受け入れてプライベートを重視する方と高年収を狙う方が二極化しています。

自分がどちらを意識して転職したいのかを整理して、希望の求人を多く扱っている転職エージェントを活用しましょう。

20代が転職時に面接官に好印象を与える6つのコツ

20代が転職時に面接官に好印象を与えるためには、「他責思考を避ける」をはじめとした6つのポイントを押さえておきましょう。

1つずつ確認しましょう。

①他責思考で転職した理由を話さない

20代が転職時に面接を受ける際には、他責思考で転職した理由を話さないようにしましょう。

転職理由を説明するときに、前職の批判や不満を並べると、採用担当者に悪印象を与えます。

職場環境や上司のせいにする姿勢は、問題解決能力が低く、入社後も同じような不満を抱えやすい人物だと判断される可能性が高いです。

転職理由を聞かれた際には、どんな問題があり、どのように改善を試みたもののうまくいかず転職の道を選んだのか整理しましょう。

②自己成長につながる転職理由を伝える

転職理由を考える際には、自己成長につながる内容をまとめましょう。

前向きな転職理由を伝えると、成長意欲を意識して転職活動をしていることが面接官に伝わります。

「より専門的な知識を身につけたい」「スキルを活かしながら挑戦したい」などの内容を具体的かつ簡潔にまとめると、採用されやすいです。

③正直に話しすぎず本音と建前を使い分ける

20代が転職をする場合、面接では正直に話しすぎず本音と建前を使い分けましょう。

転職活動の面接では、「なぜ転職が多いのですか」「なぜブランクがあるのですか」などのやや回答しづらい質問をされる場合もあります。

本来はミスマッチのない人材なのか判断するために、本音を伝える必要があります。

しかし本音をそのまま伝えると、内定がもらえない可能性が高いです。

ネガティブな本音をポジティブな建前に置き換えられると、採用されやすくなります。

ただし実際の理由とかけ離れすぎると不自然なので、整合性のある内容を考えましょう。

④転職理由が企業にどのようなメリットがあるか考える

転職理由が企業にとってメリットのある内容なのか考えましょう。

人材の採用には多額のコストがかかるため、企業は自社に貢献できる人材を求めています。

転職理由を伝える際は、「御社では私の〇〇のスキル・経験を活かして成果が上げられる」といった視点を意識しましょう。

なお具体的にどのようなスキルや経験を活かせるのかを説明すると、説得力が増して採用されやすくなります。

⑤丁寧に企業研究をしてから面接を受ける

面接を受ける前に、丁寧に企業研究をしましょう。

中途採用の場合は即戦力の人材が求められやすく、「当社の弱みがどう解消できるか」といった内容が聞かれやすいです。

会社や商品・サービスの改善案を提案するためには、企業理解と自身の強みを整理する必要があります。

企業研究をせずに面接を受けると、会社や商品・サービスの改善案を質問された際に、説得力に欠ける提案内容になります。

企業のIR情報や顧客からの口コミなどを調べ、課題と解決法、自身の強みが活かせる部分がどこにあるか考えましょう。

⑥話に一貫性があるか整理する

転職理由と志望動機に一貫性を持たせましょう。

たとえば「単調な仕事が向いていない」と考えて、仕事のやりがいを意識して転職をする方は多いです。

しかし単調な業務が軸となる企業を志望していると、転職理由と志望理由に矛盾があり、面接官に建前で話していると悟られます。

本音と建前を意識して面接官と話す際に、話の一貫性が欠けていないか考えましょう。

20代向けの転職理由に対する答え方の例文

20代が転職時に面接官に好印象を与えるためのポイントを踏まえ、20代向けの転職理由に対する答え方の例文を紹介します。

NG例文：前職と同じシフト制で後悔したくないため

上記の文章だと、「前職での働き方についていけず、自身の体調を意識した仕事に変えたい」といった内容しか伝わりません。

自分の体調を意識した転職は大切で、気持ちに寄り沿ってくれる面接官もいます。

しかし採用するメリットを具体的に説明できないと、企業側にとって無駄な投資となるリスクがあります。

働きやすさは転職理由の一部として添える程度にし、企業側に利益が与えられる理由を考えましょう。

NG例文：ノルマがないと聞いているため

上記の文章は企業によってはプラスと捉えられる場合もあれば、マイナスと捉えられる場合もあります。

単に楽がしたいわけではなく、ゆとりを持って働くと生産性が高くなるとアピールすれば、ポジティブな印象に変わります。

ただし売上アップについて言及しないと、「前向きさ・意欲に欠ける」と捉えられる可能性が高いです。

働き方の面はポジティブな印象に言い換えつつ、企業にとって利益になる文言も追記しましょう。

OK例文：ワークライフバランスが充実しているため

上記の文章は働き方が軸の文章ではありますが、企業にとって売上アップが期待できる文章を添えています。

自分本位の文章を添えてもよいですが、企業側の視点に立った理由も考えましょう。

今回は売上に関して軽く添える程度の例文を紹介しましたが、実際は自身の持っているスキルでどう売上が上げられるか話すとより採用されやすくなります。

OK例文：自分の経験が活かせる業界に転職したいため

上記の文章は、仕事のなかで感じたキャリアアップの考え方を軸とした文章です。

顧客や企業に寄り添ったキャリアアップの考え方を提示して、一歩踏み込んだ新しい挑戦をしたいと伝えると高く評価されます。

働き方だけでなくキャリアアップも転職理由に含まれている場合は、キャリアアップに関する転職理由を全面に押し出しましょう。

20代向けのおすすめの転職エージェント3社を比較

20代に向いているおすすめの転職エージェントを3社ご紹介します。

転職エージェントごとの特徴・強みなどを比較して、自分に合う転職エージェントを選びましょう。

20代向けのおすすめの転職エージェント①doda：幅広い求人から自分に合う転職先が選べる

dodaは幅広い求人から自分に合う転職先が選べる転職エージェントです。

業界・業種問わず全体で約25万件の求人情報を取り扱っており、他の転職エージェントより選択肢が多いです。

求人数が多くてもアドバイザーに相談すれば、条件にマッチした求人を紹介してもらえます。

またdodaではレコメンド機能があり、アドバイザーに相談せずとも自分に合う求人が自動的に表示されます。

dodaは転職予定先の企業規模や業界・業種に関わらず、多くの20代が自分の求める求人情報を探しやすい転職エージェントとしておすすめです。

20代向けのおすすめの転職エージェント②ビズリーチ：スキルアップのハイクラス転職求人が多い

ビズリーチはスキルアップのハイクラス転職求人が多い転職エージェントです。

年収600万円以上の求人情報を扱っており、高いスキルが現場で発揮できる職場に転職できます。

またビズリーチでは、ヘッドハンターを介してハイクラス求人のスカウトも受けられます。

ヘッドハンターとは、企業側が求める人材を探す専門家です。

ビズリーチ独自の審査を通過した優れたヘッドハンターがスカウト求人を紹介してくれるため、スキル・年収のミスマッチが起きにくいです。

20代でキャリアアップを目指し、ハイクラス転職をしたい方はビズリーチを活用しましょう。

20代向けのおすすめの転職エージェント③ワークポート：未経験業界・業種へのサポートが手厚い

▼参考動画▼
ワークポートの転職活動の流れ

ワークポートは未経験業界・業種へのサポートが手厚い転職エージェントです。

未経験の業界・業種の求人に応募しても、落とされるリスクが高いです。

しかしワークポートは未経験を前提とした求人の取り扱いと研修サポートが手厚いため、未経験でも安心して転職活動ができます。

またワークポートは、企業別の採用選考ポイントがわかるため、有利な状態で転職活動に臨めます。

担当のアドバイザーに質問すれば求人別の採用選考ポイントが教えてもらえるため、積極的に相談しましょう。

ワークポートは未経験の業界・業種に挑戦したい20代の方におすすめです。

20代の転職理由に関するよくある質問

20代の転職理由に関するよくある質問をまとめました。

1つずつ確認しましょう。

20代後半の人に多い転職理由は？

20代後半で転職したい人に多い理由は、待遇の改善です。

男性だと収入・給料、女性だと労働条件の悪さが転職理由として目立っています。

20代後半になると、「転職で叶えたいこと」や「生活で求める変化」が明確化し、より具体的な転職理由が固まっている方が多いです。

20代男性が転職しやすい理由ランキングをチェックしてみる➤➤➤

20代女性が転職しやすい理由ランキングをチェックしてみる➤➤➤

転職理由が思いつかない場合はどうしたらいい？

転職理由が思いつかない場合は、転職のきっかけ・状況を整理しましょう。

転職のきっかけ・状況を紙やメモに書き出して可視化すると、冷静に自己分析しやすくなります。

紙やメモに書き出しても転職理由が思いつかない場合は、転職エージェントを利用しましょう。

転職エージェントを利用すると、過去の利用者の情報を基に自分の市場価値・強みを整理してくれます。

また各種書類や面接対策の手厚いサポートが受けられるため、採用してもらうためのコツが理解できます。

転職エージェントを使う際には、『総合型＋特化型』の複数利用がおすすめです。

1つのサービスから最適な非公開求人が見つからなくても、複数利用なら優良求人に出会える可能性が高くなります。

さらに複数の担当者からアドバイスを受けることで、自分の強みや転職先の候補を多角的に把握できます。

おすすめの転職エージェント3社をチェックしてみる➤➤➤

20代の転職成功率はどのくらい？

20代の転職成功率は、50%から60%程度です。

20代前半なら60%前後、20代後半なら50%前後です。

中途採用では即戦力となるスキル・経験が求められますが、年齢の若さも重視されます。

20代後半になると転職成功率がやや下がるため、転職を迷っている20代前半の方は、早めの転職活動を検討しましょう。

転職して後悔する理由は？

職場環境や待遇、人間関係などの理由で、転職して後悔する方が多いです。

転職活動時に自己分析や企業分析などが十分にできていると、転職後に後悔するリスクが減らせます。

もし転職して後悔した場合は、転職先の仕事に本気で向き合ったり、やりがいを探したりすると新しい考え方に気づきやすいです。

本気で向き合っても転職したい気持ちが変わらない場合は、直属の上司に相談しましょう。

転職理由はごまかさないほうがいい？

嘘の多い転職理由を伝えないほうがよいです。

たとえば実際は取得していない資格を、すでに取得していると偽って面接で話をすると、入社後に嘘がバレた場合に退職を迫られる可能性があります。

本音と建前を使い分ける必要はありますが、入社後に仕事に支障が出る嘘は付かないように気を付けましょう。

20代向けの転職理由に対する答え方の例文をチェックしてみる➤➤➤

まとめ～20代の転職理由と面接成功のコツを整理して転職に挑戦しよう～

20代の転職理由と面接成功のコツをおさらいしましょう。

20代男性で最も多い転職理由は給料・収入の低さで、男性は年収の高さが重視される場面が多く、給与の条件で転職を考える方が多いです。

一方で20代女性で最も多い転職理由は、労働条件の悪さで子育てを考え始める20代後半を中心に転職を考える方が多く見られます。

しかし20代のうちに転職を繰り返していると、採用されづらくなります。

転職活動の面接では、企業にとって利益となり、希望条件にミスマッチのない人材なのかが確認されやすいです。

20代でも企業の求める人材に合っていれば採用されやすいため、転職エージェントのアドバイザーのサポートを受けながら、面接に臨みましょう。