派遣の時給が上がらないのはどうして？辞めるべき？時給交渉はしても大丈夫？

時給は高ければ高いほど嬉しいものですから、どこかのタイミングで時給を上げてもらいたいものですよね。

ですが「なかなか時給が上がらない…」との声が多く、一向に上がらない方も散見されます。

今回はそんな方に向けて、派遣の時給が上がらない背景や、時給交渉のポイントを中心に解説します。

記事後半では時給アップでおすすめの派遣会社も紹介していますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

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まずは派遣社員の時給が上がらない理由・背景を押さえよう

派遣社員として働いていると、なかなか時給が上がらないと感じることがあるかもしれません。まずは、その原因を知ることが大切です。

時給アップを目指すには、派遣という働き方における課題や背景を理解し、適切な対策を立てる必要があります。

ここでは、時給が上がりにくい主な理由について詳しく解説します。

派遣では契約期間が短い

派遣社員の多くは短期契約で働いています。

契約期間が短いと、派遣先企業との関係性を深める時間が限られ、スキルや実績を評価してもらう機会が少なくなります。

その結果、時給アップを目指す交渉が難しくなるわけです。

また、契約更新の際に時給を上げるための条件を提示されることもありますが、達成までに十分な期間が確保できないことが理由で給料の伸びが抑えられることが少なくありません。

派遣先企業の予算の成約がある

派遣先企業は年間予算をもとに派遣料金を設定しています。

そのため派遣社員の給料を上げる提案があったとしても、企業の予算が限られている場合、派遣料金の増額の承認が難しくなります。

特に、他の派遣社員とのバランスや全体の人件費を考慮する企業では、時給の上昇を抑える動きが出ることがあります。

所属している派遣会社のマージン率が高い

派遣会社が設定するマージン率が高い場合、派遣社員の給料が上がりにくくなる傾向があります。

派遣料金の約30％がマージンとして派遣会社の取り分となるケースが多く、給料を増やすためには派遣料金全体を引き上げる必要があります。

たとえば時給を100円増やすだけでも派遣料金が大幅に上昇し、企業側に負担がかかります。

このため、マージン率が高い派遣会社では給料の増額交渉が通りにくいと言われています。

給料の上がりにくい職に就いている

派遣社員がルーティーン業務や専門性の低い業務に従事している場合、時給が上がる可能性が低くなります。

これらの仕事は評価基準が限定的で、スキルアップや成果を求められる場面が少ないためです。

たとえスキルがあったとしても、それを発揮する機会がなければ人事評価が上がらず、時給交渉において不利になります。

時給アップを目指すには、自分のスキルが活かせる職種や業務に挑戦することも重要です。

派遣会社に時給交渉をしても大丈夫なの…？

派遣会社に対して時給交渉を行うのは、法律的にもルール上もまったく問題ありません。

ただし交渉を成功させるには、「交渉タイミング」や「根拠を明確にすること」が特に重要です。

派遣社員の時給は、派遣会社が派遣先企業から受け取る「派遣料金」から算出されるため、交渉時にはこれを踏まえて話を進める必要があります。

次章で、時給交渉でのポイントを解説します。

派遣会社に時給交渉をするときのポイント7つ

派遣社員として時給交渉を成功させるためには、適切な方法とタイミング、そして事前の準備が重要です。

ここでは、時給交渉の成功率を上げるための7つのポイントを紹介します。

派遣先の担当者には時給交渉をしないこと

派遣先の担当者に直接時給交渉をするのは避けましょう。

派遣社員の雇用契約を結んでいるのは派遣会社であり、派遣先の担当者は指揮命令の役割に留まります。

派遣先に交渉することで、「規則を守らない人」という印象を与えてしまう可能性があるためです。

よって時給アップの相談は、派遣会社の営業担当者を通して行いましょう。

時給交渉をすべきタイミングを押さえること

交渉のタイミングを見極めることで、成功率が大きく変わります。おすすめのタイミングは以下の通りです。

時給交渉のタイミング	詳細
契約更新時	契約条件が見直されるタイミングのため、時給の交渉もしやすいです。
契約前	派遣先企業との条件調整がしやすいため、時給アップの可能性が高まります。
資格を取得した後	新たなスキルや資格をアピール材料として活用できます。
契約内容と実際の業務が異なる場合	想定外の業務を担当している場合、交渉材料になります。

特に契約更新の1〜2か月前は交渉に適したタイミングです。

派遣先企業との信頼関係も構築されているため、スムーズに進められる可能性が高いです。

勤務期間が1年未満での時給アップは難しい

派遣社員として働き始めて1年未満の場合、時給交渉の成功率は低いです。

派遣先企業では年度ごとの見直しが一般的であり、短期間で成果を評価されることは少ないためです。

勤務開始から1年が経過し、信頼を築けたタイミングで交渉を行うのが効果的です。

特に勤続1年目以降の契約更新は、交渉を進めるチャンスとなります。

交渉材料をそろえておく

時給交渉を成功させるには、事前に根拠を用意することが大切です。具体的なアピールポイントを挙げることで、説得力を高めましょう。

交渉材料の例	詳細
成果の提示	目に見える実績を具体的に示す（例：「1か月の売上を10％アップさせた」など）
スキルや資格	業務に活かせる資格を取得してアピール。
業務量や業務幅の拡大	契約以上の業務を任されている場合、その内容を明確に伝える。

なお書面で資料を作成するなど、視覚的に伝える工夫も効果的です。

自身の勤務態度を見直す

派遣会社や派遣先企業から信頼を得るためには、日頃から真面目な勤務態度を心がけましょう。

たとえば次のような点を改善することで、時給アップの可能性が高まります。

• 遅刻や欠勤を防ぐ
• 丁寧で正確な業務
• コミュニケーションを円滑にする

信頼を築くことが、交渉の成功に直結します。

「時給が上がらないなら契約更新しない」と伝える

時には強気な姿勢も必要です。「時給が上がらない場合は契約を更新しない」と伝えることで、交渉を優位に進められる場合があります。

ただしこの方法はリスクも伴うため、覚悟を持って臨む必要があります。

他の派遣会社への登録や次の職場を探しておくと、余裕を持って交渉に臨めるでしょう。

具体的な希望金額を提示できるようにしておく

交渉時には、具体的な希望時給を提示しましょう。

派遣会社側からしても明確な金額が提示されることで、スムーズに対応しやすくなります。

ただし、現実的な金額を設定することが重要です。

相場を調査したうえで、現実的な範囲内での希望額を提案してください。

いまの派遣会社での時給アップ以外の手段で給料を上げるには？

時給交渉が難しい場合でも、派遣社員としての働き方を見直せば、収入アップの可能性を広げられます。

ここでは、今の派遣会社にこだわらない新しい視点を交えながら、心から満足できるキャリアを目指す方法を深堀りして解説します。

派遣社員以外の働き方を検討する

派遣社員という働き方は、柔軟な勤務時間や契約のしやすさが魅力ですが、昇給や安定した収入を求める場合には限界があります。

派遣で積んだ経験を活かして、正社員や契約社員といった別の雇用形態にチャレンジするのもひとつの方法です。

正社員になると月給制の安定収入に加え、ボーナスや昇給制度、福利厚生などの恩恵を受けられます。

またスキルアップを前提とした評価制度が整っている企業が多いため、派遣では得にくいキャリア形成の道筋を描きやすくなります。

一方、契約社員は派遣よりも高い給与が設定されることが多く、専門職や短期間で成果を出すことが求められる場合に適しています。

「派遣という枠組み」に縛られず、自分が求める生活やキャリアに最適な雇用形態を見つけましょう。

副業を始めてみる

「本業だけでは収入に限界を感じる」と思ったら、副業で新たな収入源を確保するのも効果的です。

たとえばWebライティングや編集、デザイン、プログラミングのような専門スキルを活かした副業はもちろん、オンラインで教える仕事やせどりといった手軽なものまで幅広い選択肢があります。

「好きなこと」「得意なこと」「市場ニーズがあること」の3つを押さえることで、収益性の高い副業に出会えるかもしれません。

なお副業を選ぶ際には派遣先や派遣会社のルールを確認し、就業規則に抵触しない範囲で行うことが大切です。

本業と副業を両立させることで、安定した収入と自己実現の両方を得られる可能性が広がります。

高時給な派遣先を選ぶ

派遣先選びは収入アップのカギです。派遣会社が取り扱う求人のなかには、専門スキルを要する高時給案件も多いです。

派遣会社との面談時には、「高時給」「特定のスキルを活かしたい」といった希望を具体的に伝えることが大切です。

また職種や勤務地によっても時給には大きな差があります。

都市部や外資系企業、IT系の専門職などは、平均的に時給が高い傾向にあります。

単に時給が高いだけでなく、仕事のやりがいやスキルアップの可能性も考慮して選ぶと、長期的な満足度も得やすくなります。

他の派遣会社に乗り換える

同じ派遣会社にこだわる必要はありません。派遣会社によって取り扱う求人やマージン率、サポート体制は大きく異なります。

他の派遣会社に登録することで、自分に合った求人や条件の良い案件を見つけるチャンスが広がります。

特に非公開求人を扱う派遣会社は、高時給や条件の良い案件を保有している場合が多いです。

複数の派遣会社に登録することで、選択肢を増やしつつ自分に最適な派遣先を見つけられるでしょう。

時給アップのために派遣会社を乗り換えるときのポイント

時給アップのために派遣会社を乗り換えるときは、次のポイントを押さえて登録しましょう。

求人数の多い派遣会社を選ぶ

求人数が多ければ、そのぶん希望条件に合った高時給な求人に出会いやすくなります。

さらに求人数が多い派遣会社では、非公開求人の割合も高い場合があります。

非公開求人は一般公開されていないため、競争が少なく、高時給や好条件の求人が多いことが特徴です。

スキルアップ支援制度のある派遣会社を選ぶ

派遣社員として時給を上げるためには、スキルアップが重要です。そのためスキルアップ支援制度が整っている派遣会社を選ぶこともポイントです。

具体的には、無料で受講できる研修や資格取得支援制度を提供している派遣会社を探しましょう。

スキルアップ支援の内容としては、ITスキルや語学力、ビジネスマナー研修などがあります。

こうしたスキルを習得することで、専門性の高い業務や上流工程の仕事に挑戦できる可能性が広がり、結果として時給アップに繋がるケースが多いです。

担当者のサポート体制に定評のある派遣会社を選ぶ

登録時に丁寧なカウンセリングを行い、派遣先でのトラブルや悩みに迅速に対応してくれる会社を選びましょう。

特に、派遣先企業との定期的な面談や評価フィードバックを実施する会社は、時給交渉の成功率が高まる傾向にあります。

サポート体制が整った派遣会社は、時給アップだけでなく、働きやすさやキャリアアップにもつながりますね

次章では、上記3点を押さえたオススメの大手派遣会社を3社紹介します。

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高時給な求人に強い！おすすめの派遣会社3選を紹介

高時給の派遣求人を探している方にとって、適切な派遣会社選びはとても大切です。

ここでは厳選したおすすめの派遣会社3社を紹介し、それぞれの特徴や魅力を解説します。自分にピッタリな選択をするための参考にしてくださいね。

＼派遣会社選びで迷ったらこの3社！／
おすすめの派遣会社3選

※求人数は2024年12月版です

①パソナ

パソナのおすすめポイント⑴
給与満足度でNo.1の実績あり

パソナは『第40回 派遣スタッフ満足度調査』で「仕事内容と比較した給与の満足度」で1位を獲得した実績があります。

高時給の求人が多く、特に収入アップを目指したい方に支持されています。

「スキルを活かしたい」「時給にこだわりたい」といった希望に合った案件が充実しており、パソナに乗り換えることで高時給の求人に出会いやすいのがポイントです。

パソナのおすすめポイント⑵
大手・人気企業のお仕事が豊富

大手企業や憧れの企業で働きたい方にもパソナはおすすめです。

業界・職種の幅広い求人が揃っており、事務から専門職までさまざまな選択肢があります。

また、全国規模で高時給の仕事が豊富な点も魅力です。

パソナのおすすめポイント⑶
充実の研修＆資格取得サポートでスキルアップ

パソナでは、スキルアップをサポートする研修制度が充実しています。

『PASONA CAREER COLLEGE』を通じて、ExcelやTOEIC対策、経理・貿易事務などの講座が受けられます。

約1,600種類のeラーニング講座や提携スクールでの特典も活用でき、未経験から専門職へのキャリアチェンジも目指しやすいのが特徴的です。

②スタッフサービス

スタッフサービスのおすすめポイント⑴
求人数が豊富で高時給の求人に出会いやすい

スタッフサービスは約15万件以上の求人数を誇り、高時給の案件にも出会いやすい派遣会社です。

取り扱い職種も40種類以上と幅広く、事務職から専門職まで多彩な選択肢が揃っています。

フルタイム勤務、時短勤務、未経験歓迎など、個々の希望に合わせた柔軟な働き方に対応している点も魅力です。

スタッフサービスのおすすめポイント⑵
日本全国対応でサポートがきめ細やか

スタッフサービスは全国47都道府県に営業拠点を持ち、地域に特化した専任コーディネーターが派遣スタッフをサポートします。

就業中の悩みや不安を相談できる体制が整っており、安心して働ける環境を提供しています。

また引越し後の転職サポートもスムーズに対応してくれるため、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。

スタッフサービスのおすすめポイント⑶
多彩な研修プログラムでスキルアップできる

スタッフサービスでは、業務に役立つスキルを習得できる無料講座や優待価格での受講ができる研修プログラムを用意しています。

「スタッフサービス ぽけっと」では、ExcelやPowerPointなどの動画教材が200種類以上揃っており、自分のペースで学習が進められます。

さらにTOEICや日商簿記など資格取得支援も充実しているため、キャリアアップを目指す方にもピッタリです。

③リクルートスタッフィング

リクルートスタッフィングのおすすめポイント⑴
大手企業・有名企業の高時給の求人が豊富

リクルートスタッフィングでは大手企業や有名企業の求人が充実しており、高時給の案件に出会いやすい派遣会社です。

IT・WEB業界やメーカー、金融業界など、幅広い分野で多様な職種を取り扱っています。

規模の大きなプロジェクトに携わるチャンスもあり、スキルを活かしたい人や経験を積みたい人にピッタリです。

また、派遣先には広告やコンサル業界など人気の企業も多く、キャリアアップを目指す方にとって魅力的なお仕事も充実しています。

リクルートスタッフィングのおすすめポイント⑵
時短勤務やテレワークのできる求人にも強い

リクルートスタッフィングでは、時短勤務やテレワークの求人も多数扱っています。

家庭と仕事を両立したい人、柔軟な働き方を求める方にとってはぜひ登録しておきたいところです。

またテレワークスキルを向上させる研修やセミナーも用意されており、より効率的に働けるようサポートしてくれるのもポイントです。

リクルートスタッフィングのおすすめポイント⑶
オンライン研修でいつでもスキルアップできる

リクルートスタッフィングでは、オンライン研修プログラムが充実しています。

OAスキルやビジネスマナーなど、実務に直結する内容を好きな時間・場所で学べるのが特徴です。

またインストラクターがリアルタイムで教えるセミナーもあり、疑問をその場で解決できる点も魅力です。

資格試験や検定の割引制度も活用できるため、スキルアップを目指す方にとって非常に心強いサポートといえます。

派遣の時給アップ・時給交渉についてのよくある質問

ここでは、派遣の時給アップ・時給交渉についてのよくある質問をまとめます。

交渉をすると時給は何円上がるの？

派遣社員が時給交渉を成功させた場合、昇給幅は一般的に10～50円程度といわれています。

まれにスキルや業績、派遣先のニーズによっては100円以上上がるケースもありますが、それは特殊な状況に限られます。

仮に時給が50円上がった場合、1日8時間、月20日勤務と仮定すると、単純計算で下記のとおりでの収入アップを期待できます。

一見すると小さな上昇幅に見えますが、長期間働くことで年間では大きな差になります。

まとめ～派遣の時給アップのためのポイントを押さえよう～

派遣社員の時給アップには、まず背景や交渉のポイントを理解することが重要です。

短期契約や派遣先企業の予算、派遣会社のマージン率などが時給アップを難しくする要因になりやすいですが、適切な方法で交渉すれば改善の余地があります。

特に、契約更新時や資格取得後は交渉の成功率が高まるタイミングです。

また、派遣会社を乗り換えることで高時給求人に出会える可能性もあります。求人数が豊富で、スキルアップ支援が整った派遣会社を選ぶのがポイントです。

もし派遣会社選びで迷ったら、まずは「パソナ」「スタッフサービス」「リクルートスタッフィング」の3社から検討してみてくださいね。

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