【もう疲れた】仕事のやる気が出ないのはあなたのせいじゃない。気楽に取り組める12の対処法

仕事を頑張っているはずなのに気力が湧かないのは、決してあなたのせいではありません。

体の疲労や精神的なストレス、環境の変化など、さまざまな要因が複雑に重なることで、仕事のやる気が湧かなくなることがあります。

今回は「仕事のやる気が出ない」と感じている方に向けて、仕事のやる気が出ない原因・仕事を休んだほうがいいサイン・気持ちを整える12の対処法をご紹介します。

本記事を読み終わるころには、気持ちがスッと楽になり、今の状況を上手に乗り越えられるようになりますよ。

仕事のやる気が出ないのは甘え？【まずお伝えしたいこと】

仕事のやる気がでなくても、「自分はダメな人間だ」と思う必要はありません。

一度ネガティブな思考をはじめると、気持ちがズルズルと落ち込んでいくものです。

今は難しい問題について考えるよりも、自分の心と身体の状態を冷静に診断することが大切です。

心と体が限界を迎える警笛かもしれない

「仕事に行きたくない」「やる気が湧かない」という感情は、心と体が発する危険信号の可能性があります。

責任感が強い人ほど仕事を無理に続けてしまいますが、慢性的な疲労やストレスは、確実に心身にダメージを与えます。

「朝起きるのがつらい」「休日も気が休まらない」といった状態が続いているなら、限界に近づいている証拠かもしれません。

こうしたサインを見落としてしまうと、うつ病などの深刻な状態につながるリスクもあります。

仕事のやる気が出なくなったとき、まずは「休息が必要なのかもしれない」と認めてあげることが大切です。

「甘え」と考えず『自然な防衛反応』と捉える

仕事のやる気が出なくなったとき、「やる気が出ないのは自分が甘えているからだ」と思い込んでしまう方もいます。

やる気の低下は、脳や心が危険を感知し、エネルギーの消費を抑える防衛的な反応でもあります。

特に長時間労働や強い責任を感じる仕事では、モチベーションが下がる瞬間は誰にでも訪れます。

「自分は怠けているだけだ」と決めつけてしまうのは、自らの手で自分の首を絞めることになります。

やる気が出ないという感情も、あなたを守るために生まれた正常な感覚です。まずはその感情を否定せず、「休みたい」「立ち止まりたい」と思う自分を受け入れてあげましょう。

まずは自分を責めないことから始めよう

「周りの人は自分より頑張っているのに…」「こんなことで落ち込むなんて弱い人間だ…」と、自分を無意識に責めていませんか？

必要以上に誰かと比べたり、自分の価値を低く見積もってしまうのは、心が疲弊しているときに陥りやすいです。

心が疲れているときは、思考もネガティブになりがちです。
そんなときこそ意識したいのは、自分に優しくなること。

「今の自分を責めなくていい」と言い聞かせ、少しずつでも自分をいたわる時間を作っていきましょう。

こんな状態が続いたら注意！心の限界サイン5選

やる気が出ない状態が続くとき、知らないうちに心の限界を越えているかもしれません。

以下に紹介する「心の限界サイン」をぜひ確認してみてください。

①朝起きられない日が何日も続く

これまで普通に起きていたのに、布団から出られない日が続いてるのは、心と体のSOSサインです。

単なる寝不足や体調不良と違い、「仕事に行くのが怖い」「会社のことを考えると動悸がする」といった抵抗を感じた場合は無理をしないでください。

無理やり出勤しても仕事に集中できなかったり、職場で気分が悪くなったりするケースもあります。

こうした状態が数日続くときは、休息を取ることを優先しましょう。

「我慢し続けることは美徳ではない」と、心と体に言い聞かせてくださいね。

②なぜか涙が出るときがある

「理由もわからないのに、ふとした瞬間に涙があふれてしまう…」という場面が増えている場合、心が限界に近づいているサインです。

感情を抑え込む時間が長いと、あるとき突然、気持ちがあふれ出すことがあります。

特に仕事中や帰宅後に涙が出るようなら、ストレスが蓄積されている証拠です。

自分では「まだ大丈夫」と思っていても、心の中では悲鳴を上げている状態。

こうした兆候があるときは、ひとりで抱え込まず、身近な人に気持ちを打ち明けることが大切です。

③自分の意志に反して体が動かない

「仕事の支度をする時間なのに、体が動かない」という状態が続いたら、心と体を休める必要があります。

出社の準備をしようとしても手が止まる。メールを返さなければいけないのにパソコンを開けない。このような兆候は怠慢ではなく、脳が「もう限界」と判断している状態です。

意欲や集中力が極端に低下しているときは、意志力でなんとかできるものではありません。

まずはしっかりと休息を取り、心と体に蓄積されている疲労を取り除いてあげましょう。

④感情の波が激しい日が多くなる

以前よりも怒りっぽくなった。急に不安が押し寄せてくる。ふとしたことで涙が出る。感情の波が激しく動いているのも、限界に近づいている一つのサインです。

心に余裕がなくなっているとき、人はちょっとした出来事にも強く反応してしまいます。

感情の波が激しく揺れるのは、精神的に不安定な状態を示しており、自律神経のバランスが乱れている証拠です。

自分では気づきにくいこともあるので、周囲の人から「最近一人で落ち込んでない？」と言われたら、自分の状態を振り返ることが大切です。

感情が安定しない日が続くようであれば、早めに休息を取ってくださいね。

⑤急に無気力になることが増えた

大好きだった趣味から離れたり、休日にやりたい事が浮かばなくなってしまう「無気力な状態」が続いたら、心が疲弊している証拠です。

気持ちが落ち込んでいるときには、今まで「楽しい」と思えたことすら、おっくうに感じてしまいます。

「無気力なのは気のせいかもしれない」と思い放置してしまうと、さらに深刻な状態に進行してしまうので、まずは今の自分の状態を受け入れることが大切です。

仕事のやる気が出ない原因は？【よくある7つの理由】

ここでは、仕事のやる気が出ない7つの原因をご紹介します。

自分の気持ちと向き合うためにも、まずは理由を整理してみましょう。

仕事のやる気が出ない理由①仕事内容にやりがいを感じない

仕事にやりがいを感じられない状態が続くと、やる気は必然的に失われます。

目の前の業務が単調でつまらない。誰の為になっているのか分からない。このような気持ちを抱えたまま働き続けると「この仕事に意味はあるのか？」と疑問が湧き、モチベーションは徐々に下がっていきます。

仕事のやりがいは人それぞれですが、特に「誰かの役に立っている」と実感できる場面が少ないと、仕事が憂鬱に感じやすくなります。

仕事のやる気が出ない理由②成果が見えず達成感がない

「会社に貢献できているか不明」「成長している実感が持てない」と感じる労働環境は、仕事のモチベーションが低下しやすいです。

仕事の成果が数値化されなかったり、モノづくりなど「形として残る仕事」でない場合には、仕事の成果や達成感を感じづらいものです。

同じように、上司や同僚からのフィードバックが少ない職場でも、モチベーションは下がる一方です。

こうした環境が続くと、仕事そのものに対する意義を見失ってしまうのも無理ありません。

今の職場で達成感を感じられない方は、自分なりの小さなゴールを設定してみるのがおすすめです。

仕事のやる気が出ない理由③人間関係のストレスがある

どんなにやりがいのある仕事でも、職場の人間関係がうまくいっていないと、出勤するのが苦痛になってしまいます。

上司とのコミュニケーションが取りづらい。同僚との距離感に悩む。悪口や陰口が絶えないなど……

こうした環境に身を置いていると、精神的なストレスは徐々に増えていきます。

ストレスを抱えた状態では集中力も落ちやすく、ちょっとしたミスで自分を強く攻めてしまうもの。

もし、今の職場で「職場の空気が重い」「話せる人がいない」と感じたら、一人で抱え込まず、信頼できる人に話すことから始めてみましょう。

仕事のやる気が出ない理由④労働時間が長く続いて心身が疲弊している

残業が続いていたり、休日も気が休まらないような働き方が続くと、心と体の回復が追いつかなくなります。

疲労困憊の状態では、朝から体が重く感じたり、集中力が続かなかったりするのも当然ですよね。

最初は気力だけで乗り越えられても、疲労が蓄積していけば、いずれ限界を迎えてしまいます。

特に「寝ても疲れが取れない」「週末も仕事のことが頭から離れない」といった状態が続く場合は、早めに休息を取ることが大切です。

仕事のやる気が出ない理由⑤職場で評価・感謝されない

上司からまったく評価されなかったり、周囲の社員から感謝されない日が続くことも、仕事のやる気が出なくなる原因です。

なかでも評価制度が不透明だったり、成果を出しても上司から何も言われなかったりすると、自己肯定感は下がってしまいます。

感謝の言葉ひとつでモチベーションが大きく変わることがありますが、それすらない場合、仕事への意欲は失われがちです。

評価制度や社風、職場の人間関係は、会社によって大きく変わります。

あなたの価値観にぴったりな会社に出会えたら、職場のストレスが大幅に減りますよ。

仕事のやる気が出ない理由⑥生活リズムや体調が乱れている

日々の生活リズムが崩れていると、体調だけでなく心のバランスも乱れやすくなります。

「睡眠時間が足りない」「食事が不規則」「運動不足が続いている」といった状況では、疲労感やだるさが抜けず、やる気もなかなか出ないものです。

特に在宅勤務やシフト制などで生活が不規則な人は、心と体の不調に気づきにくい傾向があります。

仕事のやる気が出ない日が続いたら、自分の生活習慣を見直してみましょう。

仕事のやる気が出ない理由⑦将来が見えず不安になっている

数年後のキャリアや年収、日常生活など、仕事を頑張った先の「明るい未来」が見えないと、仕事の気力は湧いてきません。

ほかにも老後資金や子どもの教育費など、将来の金銭的な不安が大きいと、どうしても無気力になりやすいです。

漠然とした不安は、目の前のことに集中できなくなる要因です。

今までのキャリアの棚卸しをしたり、信頼できる人に相談することで、今後の方向性が少しずつ見えてきます。

【年齢別】やる気が出ない理由と対処するコツ

仕事のやる気が出ない原因は、年齢やライフステージによっても変わります。

20代・30代・40代、それぞれの悩みに合った対処法を知ることで、気持ちが少しずつ前向きになるかもしれません。

20代は社会人生活の理想と現実に疲弊してしまう

社会人になって間もない20代は、「思っていた仕事と違う」「何のために働いているのか分からない」と感じやすい時期です。

理想と現実のギャップや、職場に慣れない不安、人間関係の気疲れなどが重なり、やる気が続かないことも珍しくありません。

また、経験が浅いためにミスを引きずってしまったり、成果を出せない自分に落ち込んだりすることもあるでしょう。

そんなときは自分を責めるよりも、まずは「誰でも最初はそう感じるもの」と受け入れることが大切です。

小さな成功体験を積み重ねながら、自分に合った働き方を少しずつ見つけていきましょう。焦らず、自分のペースで進んでいくことが何よりも大切です。

30代は責任の重さとキャリアの迷いが重なる

30代になると、任される仕事が増える一方で、責任の重さに押しつぶされてしまうことが多くなりますよね。

昇進や転職、結婚や子育てといった人生の分岐点に差し掛かるのが30代。「このまま今の会社で働き続けていいのか」「他に向いている仕事があるのでは」と悩む人も少なくありません。

こうした悩みを抱えたままでは、仕事へのモチベーションが下がってしまうのも無理はありません。

仕事の責任や将来のキャリアに迷っている30代の方は、自分がどんな働き方を望んでいるのか、思考を言語化してみてください。

頭の中にある価値観やライフスタイルを整理することで、進むべき方向が少しずつ見えてくるはずです。

40代は疲労の蓄積で将来の不安が現れやすい

40代に差し掛かると、これまで積み上げてきたキャリアの延長線上に、希望が持てないと感じることがあります。

さらに体力の低下や健康面の不安、家庭や子育てとの両立など、仕事以外のプレッシャーも増える時期です。

「このまま今の職場で働き続けられるのか」「転職するには遅すぎるのでは」といった将来への不安が、慢性的なモチベーション低下につながります。

今まで我慢を重ねてきた方ほど、心や体の疲れがドッと現れやすいので、勇気を出して立ち止まることも必要です。

仕事のやる気が出ないときに試したい12の対処法

仕事のやる気が出ないと感じたときは、無理にモチベーションを高めようとせず、リラックスにつながる行動を重ねることが大切です。

ここでは、仕事のやる気が出ないときに効果的な対処法を12個ご紹介します。

仕事のやる気が出ないときの対処法①まずは「疲れてる自分」を労わる（睡眠・休養）

やる気が出ないとき、もっとも大切なのは休むことです。

心と体のエネルギーが枯渇している状態では、どれだけ頑張ろうとしても空回りしてしまいます。

特に睡眠不足が続いていたり、休日も仕事のことを考えてしまうような状況では、脳も体も十分に回復できていません。

そんなときは、平日の夜と休日に「しっかり寝る」「何もしない時間をつくる」を意識してください。

休むことに罪悪感を抱かず、自分をリセットする時間を確保することが、やる気を取り戻す第一歩になります。

仕事のやる気が出ないときの対処法②デジタルデトックスを試してみる

スマートフォンやパソコンから流れてくる大量の情報は、私たちの脳に知らず知らずのうちにストレスを与えています。

特にSNSやメールを無意識にチェックする癖がついていると、休日でさえ心が休まらない状態に陥ってしまいます。

そこでおすすめなのが「デジタルデトックス」です。

具体的には、休日に丸一日、スマートフォンとパソコンの電源をオフにして、本を読む、散歩をする、キャンプをするなど、アナログな時間を過ごします。

長時間スマートフォンやパソコンの電源を切るのが難しい方は、寝る前の1時間だけ、デジタルデトックスに挑戦してみてください。

スマートフォンやパソコンを見ない（触れない）習慣を身につけると、脳にかかるストレスが大幅に減り、メンタルの改善や快眠効果に期待できます。

仕事のやる気が出ないときの対処法③朝に“やる気スイッチ”を入れるルーティンを作る

1日のはじまりをどう過ごすかで、その日の充実度や満足感が変わります。

起床してから仕事に向かうまでの時間の中で、あなたの心が整う習慣を1つでも作ると、心と体が安定します。

たとえば、決まった時間に起きてストレッチをする、コーヒーを淹れる、好きな音楽を聴くなど、簡単なことで構いません。

毎日同じ行動を繰り返すことで、脳が「これから活動を始める時間だ」と認識でき、自然と仕事のやる気も高まります。

人の脳は非常に単純です。「最初はやる気が出なかったけど、作業を始めてみたら段々とモチベーションが湧いた」という経験は、受験勉強やスポーツを経験した方なら誰でもあるはず。

はじめの小さな行動が「やる気スイッチ」となり、仕事のモチベーションを自然と高めてくれますよ。

仕事のやる気が出ないときの対処法④小さなタスクから始めてみる

やる気が出ないときに「一気に全部やろう」と考えてしまうと、かえって手が止まってしまうもの。

そんなときには、「今すぐできること」を一つだけやってみるのがおすすめです。

たとえば「数十ページに及ぶ会議の資料を作る」という仕事を抱えていたとき、「メールに返信してから取り組む」「デスク周りを整理整頓してから資料を作る」など、すぐ達成できるタスクから始めます。

数分で終わるようなタスクをこなすだけで「少しでも前に進めた」という実感が生まれ、仕事のやる気が生まれるのです。

人は達成感を得ると、次の行動のモチベーションも高まります。小さな成功を積み重ねると、心も動き出していきますよ。

仕事のやる気が出ないときの対処法⑤感情を紙に書き出して心を整える

頭の中がモヤモヤしているとき、思考が堂々巡りしてやる気が湧いてきません。

そんなときに有効なのが、ノートやメモ帳に今の気持ちを書き出すことです。

「つらい」「不安」「イライラする」といったネガティブな感情（頭の中のゴミ）を、遠慮せずにそのまま文字にしてみてください。

思考や感情を吐き出すことで、頭の中にゆとりが生まれ、スッキリとした気持ちになれます。

思考を紙に書き出すと、心のデトックスにつながります。誰かに話せないときこそ、ノートやメモ帳に吐き出してみてください。

仕事のやる気が出ないときの対処法⑥趣味や習い事に没頭する

仕事のやる気が出ないときほど、プライベートの過ごし方が大切になります。

なかでも趣味や習い事に打ち込むと、仕事のことを考える時間が一切なくなり、モチベーションが回復しやすくなります。

趣味でおすすめのジャンルは、音楽鑑賞・映画鑑賞といった受け身の姿勢で取り組むものより、料理・絵・楽器演奏・スポーツなど「能動的な趣味」がおすすめです。

自分がアクティブに動くことで楽しめる趣味や、他人との関わりが必要な趣味に取り組むと、脳がリフレッシュされ、自己肯定感も高まりやすくなりますよ。

仕事のやる気が出ないときの対処法⑦自分だけの中期目標を作る

「何のためにこの仕事をしているのか分からない」と感じると、仕事のやる気は出てきませんよね。

そんなときは、自分だけの中期目標を作るのがおすすめです。

具体的には「1年後にはプログラミングスキルを身につけて転職する」「3年後には〇〇地区に引っ越して理想の生活を手に入れる」など、少し先の未来を想像して目標を作ることです。

頑張れば手に入る未来を目標にすることで、「半年後の目標」や「今月の目標」など、短期的な目標も生まれます。

ここまでできれば、明日から取り組むべき行動もみえてきますよね。

中期目標を設定するだけで、何気ない仕事やプライベートに”意味”が生まれます。
今の状況を変えたい方こそ、自分なりの目標を設定することが大切です。

仕事のやる気が出ないときの対処法⑧体を動かして脳をリフレッシュする

仕事のやる気が出ないときこそ、運動によるリフレッシュ効果が高まります。

運動をすると、脳内でセロトニンやエンドルフィンといった「幸福ホルモン」が分泌され、気分が前向きになることが分かっています。

考えが煮詰まったり、ネガティブ思考が止まらなくなった場合には、まず一度立ち上がり、体を軽く動かしてみてください。

散歩や軽いストレッチ、ヨガなど、自分が取り組みやすい運動で構いません。

心・体・脳は密接につながっています。体を動かすことで、心のエネルギーも少しずつ回復していきますよ。

仕事のやる気が出ないときの対処法⑨同僚・友人・家族に話してみる

仕事のやる気が出ないときほど、ひとりで抱え込んでしまいますよね。

そんなときこそ、心の中の不安や不満を言葉にすると、気持ちが整理されて少しずつ前を向けるようになります。

話す相手は、職場の同僚でも、信頼できる友人でも、家族でもかまいません。大切なのは「自分以外の誰かに話すこと」です。

話をしただけで気が楽になったり、「同じ悩みを抱えているのは自分だけじゃない」と思えることもあります。

やる気が出ない状態が続いていると感じたら、まずは身近な人に声をかけてみてください。会話の中に、回復のきっかけがみつかるかもしれません。

仕事のやる気が出ないときの対処法⑩ジョブクラフティングを試す

ジョブクラフティングとは、仕事の取り組み方や意識を自発的に工夫し、仕事のやる気を高める手法のことです。

このジョブクラフティングに取り組むことで、今まで感じられなかった仕事のやりがいを実感できるようになり、モチベーションが持続する可能性があります。

たとえば「単調な業務に小さな目標を設定する」「苦手な仕事は他の人に頼ってみる」「得意な仕事を引き受ける」など、仕事の取り組み方を自ら変える方法があります。

自分の頭で考え、主体的に行動すると、仕事の中に「やりがい」を見出しやすくなります。

上司に相談し、仕事内容の一部を調整するのもひとつの方法です。

自分の裁量で変えられる範囲は小さいかもしれませんが、それでも仕事に対する視点が変わると、気持ちも前向きになりやすくなります。

「やらされている仕事」から「自分で工夫する仕事」へと変えることで、仕事のモチベーションが少しずつ戻ってきます。

仕事のやる気が出ないときの対処法⑪専門家やキャリア相談を活用する

仕事のやる気が出ない状態が長く続く場合、専門のカウンセラーやキャリアアドバイザーに相談してみるのもおすすめです。

あなたの長所や強みは、自分では気づけないもの。第三者に相談することで、今まで気づかなかった「自分だけの強み」が見つかります。

「〇〇業界に転職すれば、年収が50万円アップする可能性がある」「今の経歴に〇〇のスキルを身につければ、転職先が広がる」と分かるだけでも、仕事のモチベーションが湧いてきますよね。

たった1度のキャリアカウンセリングが、将来の選択肢を増やすきっかけになります。

自己分析ではなく、他者の視点を取り入れる「他己分析」に取り組むことで、新たなキャリアの道が拓けますよ。

仕事のやる気が出ないときの対処法⑫どうしても無理なら一度離れる選択をする

心も体も限界に近づいているときは、勇気を出して一度仕事から離れる選択も必要です。

無理を重ねて働き続けても、状況が好転するとは限りません。むしろ我慢を続けることで、うつ症状や体調不良が悪化し、長期の離脱につながるリスクもあります。

あなたが長期離脱してしまえば、会社側も痛い損失です。

会社側は「1日でも早く万全な状態で働いてほしい」と願っているはずなので、有給を取得したり、休職を前向きに検討してくださいね。

また、今の職場や働き方に限界を感じているなら、環境を変えることも大切です。

求人サイトに登録してみたり、転職エージェントでキャリアカウンセリングを受けてみると、今よりイキイキと働ける職場に出会えるかもしれません。

要注意！仕事のやる気が出ないときのNG行動3選

仕事のやる気が出ないとき、つい取りがちなNG行動があります。

なかでも以下3つの行動は、さらにモチベーションが下がってしまうので注意してください。

仕事のやる気が出ないときのNG行動①無理やりポジティブになろうとする

仕事のやる気が出ないとき、「もっと前向きに考えなきゃ」「楽しいことを考えよう」など、自分を無理に奮い立たせようとしていませんか？

気持ちがつらいとき、無理にポジティブな思考を押しつけることは、かえって心の負担を増やしてしまう原因になります。

一時的に気分が高揚しても、根本的な疲労・不安は解消していません。

再び元の気持ちに戻ったとき「また失敗した…」「結局自分はダメなんだ…」と沈みやすくなるのです。

仕事のやる気が出ないとき、大切なのはマインドチェンジではなく「今の自分を受け入れること」です。

「つらい」と感じているなら、無理に元気になる必要はありません。まずは自分の本音に気づき、その気持ちに寄り添うことから始めましょう。

仕事のやる気が出ないときのNG行動②問題解決を時間任せにする

「とりあえず今の仕事を続けていればなんとかなる」と、やる気が出ないまま毎日を過ごすのは要注意です。

目の前の業務を惰性でこなしていると、次第に思考も感情も鈍くなっていきます。

気づかないうちに心が麻痺してしまい、突然限界を迎えることがあるのです。

「もう少し頑張れば変わるかもしれない」という期待がある場合でも、何もせず放置するのではなく、何かしら小さな行動を起こしてみることが大切です。

「仕事のやる気が出ないときに試したい12の対処法」の項目で紹介した中から、どれか1つ取り組むだけで状況は少し変わります。

「現状に耐えることだけが正解ではない」ということは、知っておいてくださいね。

仕事のやる気が出ないときのNG行動③感情のままに突然退職してしまう

やる気が出ない状態が続くと、「もう辞めたい」と思うことがありますよね。

ですが、感情のまま退職してしまうのは得策ではありません。

転職の難易度は「タイミング」で大きく異なります。

あなたがどれだけ優秀でも、日本の景気次第では、再就職先が見つからない可能性もあります。

後悔のない決断をするには、今の気持ちを一時的なものか、それとも慢性的なものか見極める必要があります。

休職制度を活用すれば、給料を受け取りながら転職活動を進められます。

「良い転職先が見つからなければ、現職に復帰する」というリスクのない行動が取れるので、感情的にならずに賢く次の職場を探しましょうね。

自分にぴったりな職場に出会える！おすすめ転職エージェント3選

今の仕事がどうしてもつらいと感じるなら、転職を考えるタイミングです。

今より働き方や価値観が合う会社に出会えれば、仕事のモチベーションが自然に湧き、毎日を充実して過ごせるようになります。

新しい職場を探すのにおすすめの転職エージェントは次の3社です。

＼登録〜内定まですべて無料！／ おすすめ転職エージェント3選
転職エージェント名	おすすめな人	サービス特徴	詳細
①ハタラクティブ	正社員に なりたい	未経験OKの 求人多数！	詳細
②doda	すべての 就職希望者	顧客満足度 No.1！	詳細
③ワークポート	IT転職 希望者	求人数11万件！ IT求人多数保有	詳細

①ハタラクティブ

ハタラクティブのおすすめポイント⑴未経験OK求人8割以上！安定企業への転職に強み

ハタラクティブは、未経験OKの求人が全体の約8割を占めている、未経験特化型の転職エージェントです。(※)

取り扱う多くの求人が、大企業や安定企業の求人となっており、職歴や学歴に自信がない方でも安心して応募できます。

「今までアルバイトしか経験がない」「社会人として働いたことがない」と不安に思っている方でも、問題なく正社員を目指せます。

ハタラクティブは20代の転職支援に特化しているため、未経験から新しいキャリアを築きたい方におすすめです。

※正社員未経験OKの求人割合：未経験求職者を企業に推薦した場合の書類通過率実績（2023年1月～2024年2月）

ハタラクティブのおすすめポイント⑵経歴不足や希望条件がない方も相談OK！

「自分に何が向いているかわからない」「やりたいことが思いつかない」と悩んでいる方こそ、ハタラクティブがおすすめです。

現時点で希望する業界や職種が決まっていなくても、キャリアアドバイザーがヒアリングを通じて、あなたの最適なキャリアプランを一緒に考えてくれます。

実際に「初めての転職活動で何も分からなかった」「自分はダンスだけしか取り柄がないと思っていた」といった利用者も、キャリア面談を通じて理想の職場に出会えています。

自分の経歴に自信がない方でも、プロのキャリアアドバイザーと一緒に安心して転職活動に取り組めます。

ハタラクティブのおすすめポイント⑶書類通過率96％！手厚い選考サポートに強み

「履歴書の書き方がわからない」「面接が不安」という方でも、ハタラクティブなら内定を目指せます。

応募書類の添削や面接対策は、未経験転職に精通した専門のアドバイザーがマンツーマンで対応してくれます。

応募先の企業ごとにアドバイスがもらえるため、選考通過率が格段に上がりやすいです。

実際にハタラクティブ利用者の内定率は80.6％、書類通過率も96％以上で高水準を記録しています。(※)

転職活動が初めての方でも、内定まで自信を持って取り組めます。

※書類通過率：企業に推薦した求職者のうち書類通過した求職者数（2023年10月～2023年1月）
※就職成功率（内定率）：面接実施した求職者のうち内定が出た求職者の割合（2023年12月～2024年1月）

②doda

dodaのおすすめポイント⑴業界最大級の求人数と提案力が魅力！

dodaは求人数26万件以上を誇る、業界最大手の転職エージェントです。

取り扱う求人は、ほぼ全ての業界に対応しているので、あなたに最適な転職先が見つかりやすい特徴があります。

さらにプロのキャリアアドバイザーが、あなたの希望条件に沿って求人を提案してくれるので、自分にぴったりな理想の転職先が見つかりやすいです。

dodaは幅広い求人の中から転職先を探したい方、1つでも多くの選択肢を得たい方にぴったりのサービスです。

dodaのおすすめポイント⑵専任アドバイザーがマンツーマンで転職をサポート！

dodaでは、各業界に精通したキャリアアドバイザーが、あなたの希望や悩みに寄り添いながらマンツーマンでサポートしてくれます。

「今の仕事を辞めるべきか悩んでいる」「自分の強みが分からない」といった漠然とした不安も、キャリアアドバイザーが親身に聞いてくれるので、安心して転職活動に取り組めます。

プロの客観的なアドバイスで新たな自分の強みにも気づけるので、今と将来の仕事に悩んでいる方にとって心強い味方になります。

dodaのおすすめポイント⑶実践的な選考サポートで転職初心者も安心！

「選考でうまく自分を伝えられるか不安」「履歴書・職務経歴書の書き方に自信がない」そんな方でも、dodaなら安心して転職活動を進められます。

応募書類の添削や模擬面接の実施など、実践的なサポートが充実しており、企業ごとに最適化されたアドバイスがもらえます。

特に転職活動が初めての方は、応募書類をどのように書けばいいのか、面接対策はどのように進めればいいのか迷ってしまいますよね。

dodaなら、キャリアアドバイザーから選考を突破するための実践的なアドバイスがもらえるので、転職活動のあらゆる不安を減らすことができますよ。

③ワークポート

ワークポートのおすすめポイント⑴IT業界を中心に豊富な求人を保有！

ワークポートは、IT・エンジニア系の求人を豊富に扱う総合型転職エージェントです。

経験者向けの求人だけでなく、未経験者歓迎の求人や、ポテンシャル採用が狙える求人が多いため、IT業界に挑戦したい方には特におすすめです。

IT業界は人手不足が続いており、スキルさえ身につければ未経験でも十分チャンスがあります。

ワークポートでは、転職前に必要な知識やスキルの習得をサポートしてくれるため、「これから勉強したい」という段階でも安心して利用できます。

ワークポートのおすすめポイント⑵非公開含む11万件超の豊富な求人数！

ワークポートでは、非公開求人を含めた11万件以上の求人を保有しています。

「今の仕事が合わない気がする」「現実的な転職先があるか分からない」と悩んでいる方にとって、求人数の多さは選択肢が増える”希望”です。

業界・職種・働き方など、求人バリエーションも豊富。自分で求人を探すのが苦手な方でも、経験豊富なアドバイザーが丁寧に求人を提案してくれます。

ワークポートなら、今まで知らなかった働き方や、仕事のやりがいを感じられる企業に出会えるチャンスがあります。

ワークポートのおすすめポイント⑶全国47都道府県に拠点あり！対面相談もOK

ワークポートの全国47都道府県に拠点があるため、最寄りの支店で対面形式のキャリア相談が可能です。

顔を合わせて話せるからこそ、細かなニュアンスや不安な気持ちも汲み取ってもらえるので、コミュニケーションエラーが発生しづらく安心感が生まれます。

具体的な希望条件や、自分の強みが分からない状態でもワークポートをご利用できます。

まずは気軽な相談から始めてみると、新たな転職先の候補が見えてきますよ。

仕事のやる気が出ないときのよくある質問

ここでは仕事のやる気が出ないとき、不安になりがちなこと・疑問に抱くことについてQ&A形式でお伝えします。

やる気が出ないのはうつ病のサイン？

仕事のやる気が出ない状態が長く続くと、「もしかしてうつ病では？」と不安になりますよね。

実際にうつ病の初期症状には「無気力」が現れるケースもあります。

たとえば、何をするにもおっくうで、好きだったことすら楽しめない。眠れない・食欲がない・朝起きられないなどの症状がある場合は、専門機関への相談をおすすめします。

とはいえ、上記の症状すべてがうつ病とは限らないので、あまり深く考えなくても大丈夫です。

不安なときは「病気かもしれない」と悩む前に、心療内科などで相談してみると安心できます。

休職と転職どちらを選ぶべき？

休職すべきか、転職すべきかで迷ったとき、一番おすすめしているのは「休職しながら転職活動をする」です。

転職活動は、今の会社を辞めなくても取り組めます。休職制度を活用し、給料をもらいながら次の職場を探すことで、貯金を減らすリスクを抑えられます。

万が一転職先が見つからなかったときには、現職に復帰する選択もできるので、無職の期間が生まれる心配もなくなります。

転職の難易度は、その時の日本の経済状況や各業界の成長度（衰退度）によって大きく異なるため、いつでも現職に戻れる状態を作っておくと安心できます。

転職してもまたやる気が出なかったらどうする？

転職しても仕事のやる気が戻らなかったときには、職場の環境以外の要因が考えられます。

たとえば、慢性的な疲労や体調不良、生活リズムの乱れ、自己肯定感の低下など、内面的な問題を抱えていることが考えられます。

逆を返せば、職場の人間関係や労働環境には悩んでいないとも受け取れますよね。

なので一度立ち止まり、「今の自分にとって本当に必要なものは何か？」を見つめる時間を取ってみてください。

小さなことでも構いません。早寝早起きを心がける、栄養のある食事を取る、誰かに話を聞いてもらう。

このような小さな日々の積み重ねが、心を少しずつ整えるきっかけになります。

まとめ〜仕事のやる気が出ないのはあなたのせいじゃない〜

この記事では、仕事のやる気が出ない原因と具体的な対処法を12個ご紹介しました。

仕事にやる気が出ないとき、多くの人は「自分がダメなんじゃないか」と自分を責めてしまいます。

ですが、やる気が出ないのは環境や心身のサインであって、あなたの性格や努力不足が原因ではありません。

疲労やストレスを貯め過ぎれば、誰だって前向きになれませんよね。

大切なのは、自分を責めずに「ちゃんと疲れていたんだな」と認めてあげること。

そして、自分に合った働き方や環境を見直すことです。

心と体が限界を迎える前に、勇気を出して仕事を休み、自分に合った職場を探してみてくださいね。

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