アプリ開発

アプリ開発にかかる費用相場はいくら?見積もりの内訳や開発ジャンルごとの目安費用を解説

アプリ開発にかかる費用相場はいくら?見積もりの内訳や開発ジャンルごとの目安費用を解説

「アプリを開発したいけど、どれくらいの予算を組むべきなの?」
「開発するジャンルごとの費用相場を知りたい!

サービス提供や業務効率化のために実施されるアプリ開発。

サービス提供のために新たなアプリを開発したい人、社内業務を効率化するための自社アプリを開発したい人もいるでしょう。

しかし、アプリ開発にかかる費用のイメージがつかず、予算計画を立てられずにいる人も少なくないはずです。

そこで今回は、アプリ開発の費用相場を開発方法・ジャンルごとにわかりやすく解説します!

記事の後半では、見積もりの見方開発費用を安く抑える方法費用を考える際の注意点についてもまとめているので、ぜひ最後まで読んでいただき、お役立てください。

この記事の結論
  • アプリ開発費用は「開発方法」「ジャンル」で変化する
  • アプリ開発の費用を把握して、実際に開発をスタートしよう
目次
  1. アプリ開発の費用相場
  2. アプリは自作・自社開発できる?
  3. ジャンル別にみるアプリ開発の費用相場
  4. アプリ開発費用の算出方法
  5. アプリ開発期間の目安
  6. アプリ開発費用の内訳
  7. アプリ開発費用の見積もりの見方
  8. アプリ開発費用の見積もり金額が開発会社ごとに違う理由
  9. アプリ開発費用を安く抑える方法
  10. アプリ開発費用を考える際の注意点
  11. アプリ開発は実績豊富な「びるどるPRO」で!
  12. まとめ~アプリ開発費用は開発ジャンルで変化する~

アプリ開発の費用相場

パソコン

まずアプリを開発する際には、以下に示す3つから目的の方法を選ばなければなりません。

項目 ノーコード型 フルスクラッチ型 ハイブリッド型
開発の概要 プログラミングを用いずにアプリを構築する プログラミング実施し1からアプリを構築する ノーコード型・フルスクラッチ型を組み合わせた開発方法
費用相場 数万~500万円 200万~数千万円 100万~数千万円
費用イメージ
カスタマイズ性・拡張性
システム統合・連携
セキュリティ対策

それぞれの開発方法について、詳しい費用の情報やおすすめのユーザーなどを整理しました。

ノーコード型開発の場合

ノーコード型とは、プログラミングの必要がなく、直感的な操作だけでアプリケーションを開発する方法です。

おすすめのユーザー
  • 自社でアプリを開発したい
  • 少しでも予算を節約したい

アプリの種類によっては、数万円で開発できるものもありますが、ノーコード型のなかでもこだわったデザイン・機能を搭載する場合には500万円程度の費用がかかる場合があります。

開発期間のうち多くの時間を締めるコーディングがほぼ不要になるため、費用を削減しやすくなりますが、カスタマイズ性やセキュリティ対策などに制限が多いことに注意しなければなりません。

もちろん、サーバーの契約・要件定義・アプリケーションの設計作業・データベース統合といった部分に費用はかかりますが、ほかと比べて費用と手間のかかりにくい開発方法です。

フルスクラッチ型開発の場合

フルスクラッチ型とは、1からアプリを構築するためにプログラミングを必要とする開発方法です。

おすすめのユーザー
  • オリジナルのデザイン・機能を搭載したアプリをつくりたい
  • 自社の要望を網羅したアプリを準備したい

コーディング作業に時間が必要となるため、安い場合でも200万円程度かかります。

また、自由に機能やデザインなどを追加できることから、アプリに搭載する内容が増えるほど高額となり、数千万円規模の費用がかかるケースも少なくありません。

クオリティはもちろん、カスタマイズ性、セキュリティ対策などに優れた開発方法であることから、アプリ運用の安全性や将来における拡張の可能性を確保でき、他者と差別化をしやすいのが魅力です。

ハイブリッド型開発の場合

ハイブリッド型とは、前述したノーコード型・フルスクラッチ型を組み合わせた開発方法です。

おすすめのユーザー
  • 部分的な機能にこだわりたい
  • 複雑な連携は不要だが多機能性を有したアプリをつくりたい

ノーコード型・フルスクラッチ型の特徴を柔軟に取り込み、開発の「良いとこどり」ができるのがハイブリッド型です。

開発費用もノーコード型・フルスクラッチ型の中間程度となり、費用と品質のバランスを確保したい人におすすめします。

ただし、複雑な連携などを実施する場合には、ハイブリッド型だと対応できず、フルスクラッチでの開発を提案されることもあります。

アプリは自作・自社開発できる?

パソコン/ビジネスチーム

結論として、アプリ開発は社内エンジニアの有無・リソースの状況を見て自社制作・外部委託を選ぶことが重要です。

例えば、ノーコード型の開発を用いれば、開発の知識のない会社でもアプリを自作することも可能ですが、知識やノウハウがない状態で開発を進めてしまうと次の問題が起きるかもしれません。

  • 細かな対応方法がわからずに開発が頓挫する
  • セキュリティ対策などが不十分でリリース後に問題が発生する

もちろん社内に開発を担当するエンジニアがいる場合には、上記の問題をクリアできますが、そもそも、社内エンジニアを雇っていない会社がほとんどです。

先々で起こるトラブルを避けつつ安全にアプリ開発を進めたいなら、開発会社や個人(フリーランス)などに外部委託をするのが良いでしょう。

ジャンル別にみるアプリ開発の費用相場

費用/コスト/手数料

アプリの開発費用は、開発するジャンルによって相場観が変化します。

参考として、アプリを12種類に分けた場合の費用相場を整理しました。

【小規模開発の場合】
基本機能を搭載したシンプルなアプリ
【中規模開発の場合】
機能を充実させたアプリ
【大規模開発の場合】
大規模ユーザー向けに提供するアプリ
ECサイトアプリ 50万~100万円 100万~500万円 500万円以上
店舗情報・クーポン発行アプリ 100万~300万円 300万~600万円 600万円以上
企業・業務管理アプリ 100万~300万円 300万~800万円 800万円以上
勉強・学習アプリ 100万~300万円 300万~500万円 500万円以上
位置情報アプリ 500万~1,000万円
ゲームアプリ 100万~300万円 300万~1,500万円 1,500万以上
SNSアプリ 50万~300万円 300万~500万円 500万円以上
チャットボットアプリ 月額数千~数万円 数万~100万円 100万円以上
マッチングアプリ 400万~800万円 800万~1,500万円 1,500万円以上
ARアプリ 数十万~500万円 500万~1,000万円 1,000万円以上
カメラアプリ 数十万~200万円
Webアプリ 200万円程度 500万円程度 500万円以上

次項から、各ジャンルの詳しい費用相場の情報を紹介します。

ECサイトアプリの開発費用

Web上での商品販売などを実施する「ECサイトアプリ」の開発費用は次の通りです。

小規模開発の場合
中規模開発の場合
大規模開発の場合
費用相場 50万~100万円 100万~500万円 500万円以上

管理する商品数が多くなればなるほど高品質なサーバー導入が必要になるほか、ユーザーの利便性を高める機能を増やすほど費用が高額になります。

ECサイトの例
  • Amazon
  • 楽天市場
  • モノタロウ

店舗情報・クーポン発行アプリの開発費用

顧客が店舗を利用する利便性を高める「店舗情報・クーポン発行アプリ」の開発費用は次の通りです。

小規模開発の場合
中規模開発の場合
大規模開発の場合
費用相場 100万~300万円 300万~600万円 600万円以上

クーポン発行や店舗情報をまとめたアプリを作成するだけなら小規模開発で済みますが、予約機能やプッシュ通知機能など、機能数を増やしていくと開発費用が高額になりやすいです。

店舗情報・クーポン発行アプリの例
  • スターバックスコーヒー
  • マクドナルド
  • アイシティ

企業・業務管理アプリの開発費用

業務効率化や現場作業の管理などに利用する「企業・業務管理アプリ」の開発費用は次の通りです。

小規模開発の場合
中規模開発の場合
大規模開発の場合
費用相場 100万~300万円 300万~800万円 800万円以上

シンプルなデータ管理の場合は小規模開発で収まりますが、チャット機能やクラウド共有機能、連携機能など、複雑な機能を搭載していくほど開発の手間がかかりやすくなります。

企業・業務管理アプリの例
  • Asana
  • Trello
  • Notion

勉強・学習アプリの開発費用

学生向けの勉強や資格取得の学習に利用する「勉強・学習アプリ」の開発費用は次の通りです。

小規模開発の場合
中規模開発の場合
大規模開発の場合
費用相場 100万~300万円 300万~500万円 500万円以上

簡単タップで勉強できるシンプルなクイズ形式のアプリならリーズナブルに開発できますが、ユーザー情報の登録・履歴の管理、評価機能といった複雑な機能を追加した場合には、開発費用が高額に変わります。

勉強・学習アプリの例
  • Santaアルク
  • Duolingo
  • 書き取り日本一周

位置情報アプリの開発費用

GPSなどを使用して現在の位置情報を調べたり、地図などを確認したりできる「位置情報アプリ」の開発費用は次の通りです。

小規模開発の場合
中規模開発の場合
大規模開発の場合
費用相場 500万~1,000万円

基本的に位置情報アプリの開発は高額になりやすい傾向があり、1,000万円近い開発費用がかかるケースも少なくありません。

また位置情報の機能に追加してユーザーが利用しやすい機能を追加した場合には、見積もりが1,000万円を超える場合もあります。

位置情報アプリの例
  • GoogleMap
  • DRIVE Scrapbook
  • Nike+ Run Club

ゲームアプリの開発費用

エンターテインメント向けに利用されている「ゲームアプリ」の開発費用は次の通りです。

小規模開発の場合
中規模開発の場合
大規模開発の場合
費用相場 100万~300万円 300万~1,500万円 1,500万以上

2Dのシンプルなゲームなどは、既存のシステムなどを参考に作成することで開発費を抑えやすいのですが、3D系のゲームや豊富なイラストなどを用いたゲームは、開発費だけでなく高額なデザイン費用が発生します。

大勢のユーザーが登録するゲームアプリの場合などは、収益性を期待できる一方で1,500万円を超える高額な開発費用がかかりやすいです。

ゲームアプリの例
  • モンスターストライク
  • ポケモンGO
  • 原神

SNSアプリの開発費用

オンラインコミュニケーションのツールとして利用される「SNSアプリ」の開発費用は次の通りです。

小規模開発の場合
中規模開発の場合
大規模開発の場合
費用相場 50万~300万円 300万~500万円 500万円以上

シンプルなチャット・投稿機能だけならリーズナブルな価格で開発が可能です。

しかし、大勢のユーザーの利用を想定した大規模なSNSの場合、データを保管するサーバーの規模が大きくなり、500万円を超える開発費用が必要になるケースも少なくありません。

SNSアプリの例
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • TikTok

チャットボットアプリの開発費用

AIや独自で設定した返信を活用してユーザーとコミュニケーションをとれる「チャットボットアプリ」の開発費用は次の通りです。

小規模開発の場合
中規模開発の場合
大規模開発の場合
費用相場 月額数千~数万円 数万~100万円 100万円以上

既存のシステムを使えば、月額数千円から運用をスタートできる場合もありますが、独自で開発する場合には最大100万円程度の開発費が必要になります。

また、提供されているAIを利用するをベースとして開発する場合、リリース後に使用したトークンの分だけ費用が発生することに注意しなければなりません。

チャットボットアプリの例
  • クロネコヤマト配送チャットボット
  • 消費者庁 若者ナビ!
  • HubSpot(ハブスポット)

マッチングアプリの開発費用

個人や企業などをオンラインでつなぐ「マッチングアプリ」の開発費用は次の通りです。

小規模開発の場合
中規模開発の場合
大規模開発の場合
費用相場 400万~800万円 800万~1,500万円 1,500万円以上

マッチングアプリは大勢のユーザー利用を前提として開発するため、費用が高額になりやすいのが特徴です。

特にAIマッチング機能や検索機能など複雑な機能を搭載していくと、1,500万円を超える開発費が必要になるケースも少なくありません。

マッチングアプリの例
  • ランサーズ
  • クラウドワークス
  • ペアーズ

ARアプリの開発費用

スマートフォンやヘッドセットを通じて現実世界に3Dモデルなどを表示できる「ARアプリ」の開発費用は次の通りです。

小規模開発の場合
中規模開発の場合
大規模開発の場合
費用相場 数十万~500万円 500万~1,000万円 1,000万円以上

狭い範囲に3Dモデルを表示するといったシンプルなアプリの場合は開発費用を抑えられますが、ユーザー同士でARを共有したり、ゲームアプリ用としてARを活用したりする場合には、費用が1,000万円を超えるケースも少なくありません。

ARアプリの例
  • IKEA Place(イケアプレイス)
  • SnapChat
  • Toy Story Book with AR

カメラアプリの開発費用

カメラ撮影機能を活用した「カメラアプリ」の開発費用は次の通りです。

小規模開発の場合
中規模開発の場合
大規模開発の場合
費用相場 数十万~200万円

主に加工機能や写真のシェア機能といったシンプルな機能で構成されるため、比較的安価に開発できます。

ただし、自動で加工を施すAI機能などを搭載する場合などには、200万円程度の費用がかかります。

カメラアプリの例
  • SNOW
  • PhotoDirector
  • Vivid Glam

Webアプリの開発費用

アプリをインストールする必要なくWeb上でツールや機能を提供する「Webアプリ」の開発費用は次の通りです。

小規模開発の場合
中規模開発の場合
大規模開発の場合
費用相場 200万円程度 500万円程度 500万円以上

Webアプリはビジネス用のサービスなどを提供する際に利用するケースが多く、大勢のユーザーがアクセスしてWebアプリを利用するため、高処理に対応できるサーバーの用意が欠かせません。

その分だけ費用も高くなりやすいため、想定する利用ユーザー数や機能数が多くなるほど費用が高額になりやすいです。

Webアプリの例
  • 食べログ
  • Yahoo!検索
  • Salesforce

アプリ開発費用の算出方法

パソコン/電卓/算出

アプリ開発にかかる費用が、どのような方法で算出されるのかわからないという方向けに、見積もり作成時に利用される計算方法をまとめました。

実際の計算シミュレーションも掲載しているので、あわせてチェックしてください。

アプリ開発費用は人月単価で計算される

アプリ開発は主に、エンジニアが実施するコーディングが費用の大半を占めています。

そのためアプリ開発の費用は「人月単価(エンジニアが1ヶ月に稼働した場合の単価)」から計算することがほとんどです。

ちなみに人月単価は、人気かつ将来性のあるプログラミング言語で作業ができるエンジニアであるほど単価が高くなります。

シンプルなプログラミング言語でありハードルが低いものであれば、人月単価が55万円程度となりますが、人気の言語の場合には70~90万円程度の費用がかかるケースも少なくありません。

アプリ開発費用の計算シミュレーション

アプリ開発費用のイメージを持っていただくために、以下の条件で費用を計算してみました。

  • 人月単価:70万円/月
  • 開発対応人数:3名(開発会社を想定)
  • 開発期間:2ヶ月

70万円/月×3名×2ヶ月=420万円

上記の金額は、開発会社や個人(フリーランス)が提示する条件によって変化します。

アプリ開発のほとんどはエンジニアといった人間が手作業で対応するため、労力に対する単価がベースになると覚えておきましょう。

アプリ開発期間の目安

カレンダー

アプリ開発期間の目安は、開発の規模によって次のように変化します。

小規模 中規模 大規模
開発期間の目安 1~3ヶ月 3~6ヶ月 6~1年

開発の規模が大きくなると、その分だけエンジニアの作業量が増えるため、開発期間が延びていきます。

上記の期間はあくまで目安です。

複雑な機能を追加したり独自性を加えたりすると、さらに期間が延びるケースもあるので、あらかじめ委託業者と相談するのが良いでしょう。

アプリ開発費用の内訳

見積もり書/電卓

アプリ開発費用は主に人月単価がほとんどの割合を締めますが、ほかにもさまざまな費用がかかります。

参考として開発費用の内訳をわかりやすく整理しました。

人件費

アプリ開発費用のほとんどを占めているのが人件費です。

アプリ開発は以下に示す技術者チーム(開発会社の場合)で働くため、担当する人数分だけ開発費用が発生します。

  • プロジェクトマネージャー
  • システムエンジニア
  • プログラマー

また人件費には、エンジニアによる対応が必要な「設計」「コーディング」「要件定義」などに関係する費用が含まれています。

デザイン費用

アプリ開発を見た目をデザインする場合には、デザイン費用が発生します。

アプリのUI・UXを決める重要なポイントであり、デザイナーの人件費分だけコストが増加していくのがデザイン費用の特徴です。

また、完全オリジナルのデザインを制作すると費用が高くなることに対し、フリー素材などを活用すればデザイン費用を抑えやすくなります。

サーバー費用

アプリを開発・運用するためには、データを保存・管理するサーバーの契約が必要です。

まずレンタルサーバーを契約・利用するために、継続的なサブスクリプション費用がかかります。

またデータベースを活用して情報を統括する場合には、サーバーサイドの開発が欠かせません。

例えば、ECアプリの大規模開発などを実施すると、サーバー構築にアプリ開発費以上のコストがかかりやすいと覚えておきましょう。

諸費用

諸費用は、委託業者が対応する手続きなどにかかる費用です。

委託業者によって諸費用の考えは異なりますが、全体費用の3~5%程度が割り当てられます。

保守・運用費

アプリ開発が完了した後の管理を委託業者に依頼したい場合には、次のような作業にかかる保守・運用費が発生します。

  • メンテナンス
  • OSのアップデート
  • 不具合・バグの修正

イメージとしては、年間あたり開発費用の15%程度が保守・運用費にかかります。

アプリ開発費用の見積もりの見方

電卓/虫眼鏡

開発会社や個人(フリーランス)から見積もりを取得したけれど、内容についてよく理解できないとお悩みではないでしょうか。

参考として、見積もりの見方をわかりやすく解説します。

開発工程ごとの開発期間と人月単価

見積書のメインとなるのが、開発工程ごとにまとめられた次の項目です。

  • 要点定義
  • 設計・デザイン
  • アプリ開発
  • サーバー開発
  • テスト

上記の項目は、それぞれ人月単価・人数・作業期間で項目がまとめられています。

「人月単価が相場にもとづいているか」「人数や作業期間が多すぎないか(長すぎないか)」をチェックし、数値の根拠を委託業者に確認してみましょう。

開発費用以外の固定費用

アプリ開発の見積もりには、開発費用とは別に、次の固定費用がまとめられています。

  • 諸費用
  • 相談費用・ディレクション費用(要望があった場合)

諸経費はほとんどの見積もりに対して、固定で含まれる項目です。

また、アプリ開発について1から学びたいという場合には、相談費用・ディレクション費用といった項目が追加されます。

アプリリリース後の運用費用と保守費用

委託業者とアプリリース後の作業について相談している場合には、次の項目が見積もりに追加されます。

  • 運用費用
  • 保守費用

アプリを問題なく運用し続けてもらう「運用費用」、トラブルが起きた際などの対応をしてもらう「保守費用」は、自社でリリース後の作業に対応できないときに必要な項目です。

手放しでアプリを運用しつづけたいと考えているなら、運用・保守の費用が見積もりに含まれているのかチェックしましょう。

アプリ開発費用の見積もり金額が開発会社ごとに違う理由

見積もり書/請求書/納品書

アプリ開発費用の見積もりを依頼したとき、開発会社や個人(フリーランス)によって、金額に大きな違い生じることがあります。

なぜ見積金額が違ってくるのか、その理由を整理しました。

開発会社ごとに人件費の単価が違う

見積書の人月単価の項目をチェックすると、業者ごとに単価が異なる場合があります。

これは、開発会社・個人(フリーランス)ごとに設定している人月単価が違うためです。

人月単価の設定は業者ごとに自由であり「しっかりと利益を生み出せる」という単価で設定されます。

ただし、単価設定はサービス品質に関わるポイントです。

人月単価が安すぎる業視野に委託すると、品質の低いアプリになることもあるため、相場観を把握したうえで人月単価をチェックすることをおすすめします。

開発の対応方法が異なる

見積もりの金額は、以下に示すような開発会社や個人(フリーランス)の対応方法で変化します。

  • 開発会社等の自社対応:直接やり取りをするため比較的費用が安め
  • 下請け業者への外注:仲介や下請け業者への支払い分だけ費用が高くなる

委託業者によって開発のスタイルはさまざまです。

アプリ開発費用を抑えたいなら、自社対応してくれる開発会社や個人(フリーランス)を選択しましょう。

広告宣伝費の分だけ費用が上乗せされている

特に大手企業に多い傾向ですが、Web広告などで依頼者を集める開発会社の場合、広告宣伝費にかけた費用を回収するために、見積金額に費用が上乗せされます。

逆に、中小企業や個人(フリーランス)などは、広告宣伝費にかける費用の比率が小さいため、見積りを安い金額で設定が可能です。

よく広告を見る開発会社に委託すると、他者と比べて開発費用が高くなる場合があると覚えておきましょう。

アプリ開発費用を安く抑える方法

コストダウン/グラフ

アプリ開発費用は、小規模のものであれば数十万円から始められますが、大規模な開発ともなれば数百万~数千万円規模の費用がかかります。

そこで「アプリ開発費用を安く抑えたい」と考えている人向けに、役立つ方法を8つ整理しました。

あらかじめアプリの要件・機能を決めて要件定義の費用を抑える

依頼者側でアプリの要件定義を終えたうえで委託をスタートすれば、要件定義自体にかかる費用を大幅に節約できます。

まず1からアプリを開発する場合には、委託業者が依頼者からアプリ開発のイメージや要望をヒアリングして、資料にまとめてもらう作業からスタートするのが一般的です。

これを「要件定義」と言い、アプリ開発の目的や開発の概要、求めるスペックなどを詳しくまとめていきます。

しかし、要件定義費用は50~100万円程度の費用がかかり高額です。

対して、あらかじめ自社で要件定義を済ませておけば、上記の費用を削減できます。

もちろん要件定義の知識は必要となりますが、委託業者が求めるレベルの要件定義書を準備できれば大幅な節約が可能となるでしょう。

相見積もりを取得して費用を見比べる

アプリ開発の委託先を探す際には、必ず相見積もりを取りましょう。

相見積もりとは、複数の開発会社やフリーランスエンジニアなどから見積もりを取得して比較することを指し、次のメリットがあります。

  • 開発する内容における相場観を把握できる
  • お得に利用できる委託先を見つけられる

あらかじめ開発会社やフリーランスエンジニアの実績などを確認したうえで相見積もりを取れば、安く委託できる業者を見つけやすくなります。

ちなみに比較をする際には、少なくとも3社分の見積もりが必要です。

自身で複数の業者に見積もりを依頼するか、相見積もりを開発会社やフリーランスエンジニアに任せて見積もりの比較を始めましょう。

個人(フリーランス)に安く依頼する

開発費用を節約したいなら、開発会社といった企業に委託するのではなく、個人で活動しているフリーランスに委託するのがおすすめです。

参考として開発会社と個人(フリーランス)における開発費の違いを整理しました。

個人(フリーランス) 開発会社
人件費 必要(同程度)
設備運用費 必要(比較的安め) 必要(会社規模によっては高額)
広告宣伝費 不要 必要

高額な広告宣伝費・設備運用費を改修しなければならない開発会社に対し、個人(フリーランス)は主に人件費と設備運用費だけで依頼が可能です。

小規模な開発なら個人(フリーランス)でも問題なく対応できるほか、個人(フリーランス)がチームを組んで中規模~の開発に対応してくれるケースも少なくありません。

開発会社から独立して活躍している個人(フリーランス)も大勢いるため、委託先の候補として検討してはいかがでしょうか。

クラウドでのアプリ開発で初期費用・運用コストを抑える

クラウドを利用したアプリの開発環境を整備すれば、次の理由から初期導入費用や運用コストを節約できます。

  • サーバーやネットワーク機器の初期導入コストを抑えられる
  • セキュリティ対策やバックアップをクラウドサービス提供者が実施する
  • アップデートの作業が行為となり機能追加やバグ・エラー修正を効率化できる

クラウドを活用すれば、オフラインに場所を必要とする「オンプレミス」での開発に比べて、初期導入コスト・運用コストを節約できるのが魅力です。

ただし「インターネット環境が安定していないと開発できない」「トラブルが起きた際にはクラウドサービスの提供者の対応を待たなければならない」などのデメリットがあることに注意しなければなりません。

とはいえ、近年ではクラウドを活用してアプリ開発を実施する事例が増えていることから、アプリ開発費用を抑えたい方は、クラウドを活用した開発環境を構築してみてはいかがでしょうか。

アプリ開発を外部のベンダーに丸投げせず必要な対応を取捨選択する

開発費用を抑えたいなら、アプリ開発をする際には外部のベンダーに開発作業を丸投げするのではなく、適宜、機能やデザインなどを取捨選択することが重要です。

開発のことがわからないからと、すべての作業をベンダーに丸投げしてしまうと、いつの間にか機能やデザインが増え、開発費用が予算を超えてしまうケースがあります。

ベンダーに頼りすぎるほど費用が高額になりやすいため「要件定義書のとおり開発されているか」「不要な機能・デザインが増えていないか」を適宜チェックしてください。

また、自社に開発の知識・技術をもつエンジニアが在籍している場合には、対応できる作業範囲を自社対応するのも効果的です。

もちろん委託業者との協議や調整は必要ですが、開発費用を安く抑えられるかもしれません。

オフショア開発で海外エンジニアに安く開発してもらう

海外のエンジニアにリーズナブルな価格で開発を委託できる「オフショア開発」を活用すれば、アプリ開発費用のトータルコストを削減しやすくなります。

日本より物価の安い国に委託すれば、プロレベルのエンジニアが在籍している開発会社だとしても、日本の開発会社よりも安く委託できるのが魅力です。

オフショア開発を利用する場合、まずは日本にあるオフショア企業に相談し、条件に合うエンジニアを紹介してもらうことからスタートします。

海外のエンジニアとやり取りするときには、専属の通訳者が同席してくれるため、言葉の壁を気にすることなくアプリ開発の進行が可能です。

レベニューシェアで開発費用を抑える

アプリ開発の費用を十分に確保できないとお悩みなら「レベニューシェア」を活用して、開発費用を抑えることをおすすめします。

レベニューシェアとは、開発費用を安くしてもらう代わりに、アプリから発生した収益の一部を開発会社に支払う契約形態のことです。

初期開発コストを抑えられるのはもちろん、レベニューシェアを見込んだ収益計画を立てて運用をスタートすれば、安定的に利益を生み出せます。

ただしレベニューシェアの契約を締結する開発会社によって「収益の分配比率」「契約期間」が変化することに注意が必要です。

悪い条件のまま契約してしまうと、うまくアプリから収益を生み出せなくなるため、委託業者の比較検討や契約の交渉が欠かせません。

補助金を活用して費用負担を抑える

アプリ開発費用の負担を減らしたいなら、国や自治体が提供している補助金制度を活用するのがおすすめです。

参考として、現在利用できる補助金の概要を一覧にまとめました。

適用条件 補助額・補助率
ものづくり補助金 ・交付決定日から10ヶ月以内に手続きを完了可能である
・賃上げ計画を策定し従業員に表明している
・申請時に対象事業の実施場所を所有している
・補助額:100~1,000万円(一般型の場合)
・補助率:開発費の中小企業1/2、小規模事業者2/3
IT導入補助金 ・事業全体の付加価値を年率3%以上増加できる
・給与支給総額を年率平均1.5%以上増加できる
・事業最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にできる
・補助額:5万~150万円、150万~450万円(一般枠)
・補助率:1/2以内
事業再構築補助金 ・事業再構築に関する事業計画を認定経営革新等支援機関と策定する
・補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3.0%以上増加させる
・従業員1人当たり付加価値額の年率平均3.0%以上増加の達成を見込む事業計画を策定する
・補助額:100万~6,000万円(一般枠)
・補助率:2/3以内
小規模事業者持続化補助金 ・業種ごとに設定された従業員数を満足しているか ・補助額:100万円(低感染リスク型ビジネス枠)
・補助率:3/4以内

提供されている補助金制度によって、条件や補助額・補助率が異なります。

自社の状況に合う補助金制度がある際には、公式サイトの情報をチェックしたうえで補助金を申請してみてはいかがでしょうか。

アプリ開発費用を考える際の注意点

チェックボックス

納得できる費用でアプリ開発を始めたいなら、必ず次のポイントをチェックしてから検討を始めましょう。

費用と開発品質のバランスを考える

アプリ開発は、安く開発してくれる委託先を見つけるのではなく、開発品質とのバランスを考えることが大切です。

「安かろう悪かろう」という言葉もある通り、安さにはそれなりの理由が隠れています。

せっかくを費用を支払って開発を依頼したのにもかかわらず、次のようなアプリができてしまうかもしれません。

  • 要望がまったく反映されていなかった
  • アプリ利用者が集まらずサービスとしての価値を生み出せなかった
  • 使いづらいせいで誰も利用してくれなくなった

もちろん予算内でアプリを開発することも重要ですが、アプリの品質を維持するためにも開発会社・フリーランスエンジニアの実績や事例をチェックしたうえで委託先を決めましょう。

開発後にかかる費用を把握しておく

アプリ開発は開発自体にかかる「開発費」だけでなく、開発後に次の保守・運用費がかかります。

  • 人件費
  • OSの更新費
  • トラブル対応費
  • 機能追加費用

一般的に保守・運用にかかる年間の費用は、アプリ開発費用のおよそ15%が必要だと言われています。

継続的な費用が発生するため、アプリによる収益および保守・運用費を考慮して予算計画を立てることが重要です。

アプリ開発は実績豊富な「びるどるPRO」で!

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アプリ開発にかかる費用を把握して予算計画を立てた後には、次のステップとして開発の依頼が必要です。

しかし、どのような開発会社やプロに依頼すべきか判断できないとお困りの方もいらっしゃるでしょう。

また、予算内で対応してもらえるのかわからないと、お悩みの方もいるはずです。

そこで、費用を抑えながらアプリ開発を依頼したい、信頼できるプロに相談したいと考えている方におすすめなのが、全国のエンジニアやデザイナー、コンサルタントとつながれる「びるどるPRO」です!

フリーランスエンジニアをリーズナブルに活用

パソコン/男女

「びるどるPRO」は、アプリ開発に関わる取引実績が5,000社以上あります。

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【+オプション料金でできること】
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アプリ開発の知識・ノウハウ・技術をもつことはもちろん、相場観を理解したプロが開発を代行してくれます。

また、依頼できるのはびるどるPROの「厳しい審査」を通過したプロフェッショナルだけです。

マッチングした後はびるどるProを仲介せず、フリーランスエンジニアと直接依頼ができるため、手数料といった費用を抑えながらアプリ開発のプロとつながり続けられるのが魅力です。

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「びるどるPRO」では、専属コンシェルジュが担当となり、相性の良いフリーランスエンジニアを探し出してくれます。

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アプリ開発および費用相場についてわからないこと、不安なことがある人は「びるどるPRO」まで気軽にお問い合わせください!

まとめ~アプリ開発費用は開発ジャンルで変化する~

本記事では、アプリ開発にかかる費用の相場や内訳、見積もりの見方について解説しました。

また記事の後半では、費用を安く抑える方法や費用検討の注意点についてもまとめています。

アプリ開発にかかる費用の相場は「開発方法」「ジャンル」によって変化するため、まずは自社で作成したいアプリがどれにあてはまるのかを考えることが重要です。

もし費用相場のイメージがつかないとお困りなら、本記事で紹介した相場観を参考にしてみてください。

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